春のノビタキ・その2
4月に入って第3週目の週末も春のノビタキを探しに出かけました。お天気の方は土曜日は僅かなやみ間もあったものの、ほぼ1日じゅう雨、日曜日は早朝より晴れたものの太陽が出た直後からピーカンのギラギラお天気で、そのあと午前10時頃からは急に厚い雲が覆い出だして雨が降ったりやんだりのお天気となりました。午後の遅い時間には雷も鳴りだして本降りの雨に。4月第2週目のノビタキ探しに続いて、天候的には厳しい週末となりました。
ノビタキの方は春の移動のピーク時にあたる週とあって、数か所で合計25羽のノビタキを見つけることができました。
今さら始まったことではないのですが、春のノビタキに関しては人づての情報頼りで撮影に来るカメラマンがあまりにも多すぎて、ノビタキがフィールドに姿を見せた途端に情報が拡散され、翌日どころかその日のうちにカメラマンが殺到するということが起こっています。Lineなどのメッセージアプリの普及によって、年々この傾向は強くなっているようです。つい先日も、私の知人が地元の麦畑でノビタキを見つけたら翌日にはカメラマンが殺到していたと嘆いておられました。
言うまでもないですが、今回私が見つけた25羽のノビタキは、ネットの情報や人づての情報などに一切頼らず、自分の目と耳と足だけで見つけた個体ばかりですよ。
前週のノビタキ探しでは菜の花やセイヨウカラシナの咲くフィールドを中心とする撮影でしたが、今回の目的は白いハマダイコンの花と一緒にノビタキを撮ることでした。4月に入って最初の週には残念ながら春のノビタキは1羽も見つけることができませんでしたが、4月第1週は、遥々海を越えて帰って来てくれたノビタキに数か月ぶりに出会えるだけで満足で、もともと花と一緒にノビタキを撮ることは目的とはしません。
しかし、この週には撮影以外の大事な目的があります。それは、その後の週で撮影目的とする花の咲き具合や周囲の環境をじっくり見て回ることです。ハマダイコンの花も4月第1週のうちに、複数県にわたって合計10か所ぐらいの群生地を見て回りました。単に花が咲いてるだけでノビタキが入ってくれるほど甘くはなく、周囲の灌木やほかの植物などの分布状態がノビタキが目的とする花の群生の中に入ってきてくれるかどうかに大きく影響します。こういった花の群生地の周囲の植生は毎年状況が変わるので、事前のロケハンも毎年行うことが極めて重要になるのです。
さて、前置きはこの程度にして写真の方を。天候がすぐれず、思ったよな理想的な撮影はできませんでしたが、シャッターだけはたくさん押してきましたので数回に分けて写真をアップします。
黄色いセイヨウカラシナと白いハマダイコンがもっと混在しているのが理想ですが、セイヨウカラシナは思ったほど分布していません。
黄色のボケも混ざった背景グラデーションが出るように撮影方向を考えて意図的に遠目から撮影します。
これは土曜日の雨降りの日の撮影。雨のせいか、ノビタキは花そのものにはなかなか止まらず、ようやくまともにとまったところ。
これも雨の中の撮影ですが、上のカットとは別のポイントで。
この場所にはすっかり夏羽に変身したアトリの群れが飛び回っていました。
日曜日の厚い雲が湧きだす前のピーカン時の雌の飛び出しシーン。
こちらは土曜日の雨の中での雄の飛び出しシーン。
今回はこの程度で。
春のノビタキの写真、もう少し続きます。
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