2023年3月31日 (金)
2023年3月27日 (月)
ニュウナイスズメ
ソメイヨシノが見頃を迎え、ニュウナイスズメが桜の花をくわえるシーンが見られる季節となりました。
ぐずついたお天気の週末でしたが、土曜日の午後、雨が上がってから定番のフィールドに繰り出しました。
目的のニュウナイスズメは比較的簡単に見つかり、同じ木で長い時間留まることも多かったのですが、観光客が多すぎて思うようには下枝に降りてきてくれませんでした。
桜の花の根元をかじるだけで、ちぎってくわえない個体も多いので、狙いのラッパシーンを撮影するのはいつもながら非常に効率が悪いですね。
ニュウナイスズメが桜の花をくわえるシーンはやはり毎年見たくなる春の風物詩だと思います。
ソメイヨシノの開花が遅い年は春のノビタキの撮影を優先するので確実に毎年見ることはできないんですが、今年は開花が早かったので何とかこのシーンを見にゆくことができました。
あまりいい位置ではないですが、雄個体のラッパシーンも何とか撮ることができました。
花がいっぱいで背景ボケも綺麗なところにとまっていますが、この個体は全く花をくわえてくれません。
こちらの雌個体も張り出した枝の先端まで来てくれますが花は全くくわえてくれず残念。
今年はソメイヨシノが例年よりもかなり早く見ごろを迎えているので、春のノビタキが姿を見せ始める前にもう一度ぐらいニュウナイスズメを見に行けるチャンスがあるかもしれませんが、たまっている仕事とかを考えるとやっぱり無理かな。
2023年3月22日 (水)
ユキヤナギにスズメ
WBCの侍ジャパンの優勝、しびれる試合でしたね。最後が大谷選手とトラウト選手の対戦だなんて、筋書きのないドラマとしてはできすぎで、エンターテインメント性抜群でしたね。
写真の方は満開を迎えて文字どうり雪のように真っ白になっているユキヤナギとそれにとまるスズメ。こだわりのシチュエーションでここ最近何年か続けて挑戦しているのですが、なかなか難しいです。
スズメなんてと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、どこでもいるスズメだからと言って都合よく簡単にユキヤナギにとまってくれるわけではありません。とまり方まで含めて理想を追求すると途方もなく難しいです。
あと何年か続けて、いつか思ったようなカットをものにしたいです。
ソメイヨシノも開花した花が増えてきたので、週末あたりには見ごろを迎えるかな。
2023年3月19日 (日)
2023年3月15日 (水)
オカメザクラ
カンヒザクラとマメザクラの交配種のオカメザクラ。可愛いらしい小ぶりな花はマメザクラのDNAを引き継ぎ、色が濃くて早咲きなのはカンヒザクラのDNAを引き継いでいます。
自宅から5分ほどの場所にはこのオカメザクラとカンヒザクラとカワヅザクラの3種が一緒に咲いています。
大阪市内にも数か所、そのほか隣県では京都と兵庫でも見られますが、東京では都内のビル街でオカメザクラの桜並木が見られます。
交配の片親のマメザクラは富士山麓などでたくさん咲いているので、別名フジザクラとも呼ばれますが、交配種のカンヒザクラのDNAを引き継ぐオカメザクラとは違って早咲きではなく、5月上旬に満開となるところが多いので、富士山バックにフジザクラにとまるキビタキやオオルリなどの夏鳥をいつか撮りに行きたいと思っていますが今のところ実現していません。
2023年3月14日 (火)
満開のオオカンザクラと野鳥たち
先日の土日、2か所のオオカンザクラの様子を見に行きました。水曜の時点で咲き始めとの情報を得ていたので、通常であれば咲き始めから1週間ほどで見頃となるはずですが、あまりにも高温のお天気が続いていたので、2~3日で一気に満開になる可能性もあると思って出向くと案の定。2か所ともすっかり満開を迎えていました。平均的には春分の日頃に満開になりますが、年によって幅があり、早い年には3月10日頃に見ごろを迎えます。今年はそのパターンですね。
野鳥の方は2か所ともメジロの飛来が低調でした。1か所目はそれでも何度かオオカンザクラにメジロがやってきてくれましたが、日曜日に出向いた2か所目は全くメジロは寄り付きませんでした。ヒヨドリが30羽ぐらいいる場所なので仕方がないかもしれませんが、寄り付きのよい年はヒヨドリがいてもお構いなしにメジロがやってくるので今年は外れ年だったかもしれません。
まずは、オオカンザクラにメジロ。
やはりオオカンザクラは色が濃すぎず薄すぎずの優しい色合いで、ふんわりした雰囲気が抜群です。
コゲラもオオカンザクラの花の蜜を吸いにやってきていました。嘴の根元が花粉で黄色くなっています。
メジロやヒヨドリではよく見ますが、キツツキ類のコゲラでこんなに嘴が花粉で黄色くなっているのはあまり見かけません。
こちらはヒヨドリ。オオカンザクラの木が通りに面して30本ほど並んでいます。そこに30羽ほどのヒヨドリ軍団。
各木に1羽ずつというわけにはゆかず、多い木には10羽ぐらいがとまっているため、とても賑やかです。
ここでヒヨドリを撮る際には一番低い枝まで降りてきてぶら下がってくれるのをじっと待ちます。そして何本か向こうの桜の木の花を写し込むことで背景をふんわりとぼかして撮ります。
2023年3月 8日 (水)
2023年3月 4日 (土)
立山連峰とコハクチョウ
立山連峰をバックに飛翔するコハクチョウを撮りに出かけました。
昨シーズンの冬に滋賀の湖北町で撮影した雪山背景に飛ぶコハクチョウの写真をBlogにアップした際に、本当に撮りたいのは立山連峰背景のコハクチョウだと書きました。立山連峰、とりわけ、剱岳をバックに飛翔するコハクチョウは10数年前からずっと撮りたいと思い続けてきたシチュエーションです。
しかし、撮影候補地となるフィールドまでは自宅から片道350キロ近くあり、冬の日本海側特有の天候から天気予報では晴れの予報でも、いざ現地に赴くと立山連峰に雲がかかったり霞んだりして見えないという恐れが多分にあります。そのリスクの大きさから、これまでずっと二の足を踏んできていましたが、なんとか念願のシーンを撮りたいと思い、この冬はいろいろな情報を加味したうえで立山連峰がすっきりと見渡せる確率が高いと判断できる日が訪れるのをじっと待っていました。
立山連峰がすっきりと見渡せても、雪山背景にコハクチョウが飛んでくれなければ意味がありません。コハクチョウは2月中旬頃から徐々に北帰し始めるので、その頃であると雪山が逆光にならない日中の時間帯に飛ぶ可能性も高くなるのではと考え、2月中旬以降で北帰が完全に終わってしまうまでの期間を狙ってチャンスの日を伺い、出かけてきました。
立山連峰を背景にコハクチョウの飛翔が狙えそうなフィールド情報は10数年前にも随分と調査しましたが、その頃と今ではコハクチョウの塒も餌場も様変わりしているので、10数年前の調査は今では役に立ちません。そのため、改めて時間をかけてフィールド情報の事前調査を行い、好天が予想される日の前日から現地入りして複数の塒と複数の餌場をロケハンし、そのなかから最も撮影に向きそうな餌場を選んで撮影に臨みました。
撮影本番当日は予想以上の快晴で明け方は立山連峰がシルエットになっていて、日の出後も朝の早い時間は逆光で山肌が白っぽくなって綺麗に見えない時間が続きましたが、ある程度太陽が回り込んできてからは期待した通りに立山連峰が綺麗に見渡せました。
目の前の餌場には朝の早い時間から数十羽のコハクチョウが採餌に来ていましたが、より東側の別の餌場と目の前の餌場とを日中に行き来しているグループがいくつかあり、それらのグループが目の前の餌場に降り立つ前に剱岳や立山を背景に飛んでくれる事が何度かあり、念願だった撮影がようやく実現しました。
撮影行が実現したのが2月末ということもあり、既に北帰した個体もかなりの数がいて、コハクチョウの数はピーク時よりもかなり少なくなっていましたが、完全に北帰が完了する前に何とか間に合って本当によかったです。
剱岳。剱山頂部とコハクチョウがうまいタイミングで重なりました。
剱岳と剱岳北方稜線上の通称、大窓・小窓・三ノ窓。
いにしえから針山地獄と称された剱岳のごつごつとした岩肌の山容は独特の雰囲気があります。そこを飛翔するコハクチョウの浮遊感も独特です。
この雰囲気は琵琶湖の湖北のコハクチョウの飛翔では絶対に得られない雰囲気です。
餌場に降り立つために旋回してこちらに向かってくるシーン。
剱岳北方稜線上の通称「大窓」を通過するタイミングで。「窓」とは稜線が切れ込んだ部分を指す富山県独特の表現です。
山岳用語で「キレット」と呼ばれるのと同じ意味です。
立山(雄山、大汝山、富士ノ折立)背景に飛翔。
室堂平のホテル立山も写っています。
餌場の田圃とその向こうに見える剱岳。餌場の田圃に近づきすぎると、飛翔時に電柱・電線が入りやすくなるので餌場の田圃からかなり距離を置いた場所から撮影しています。
今回の撮影では現地に赴いてこそ知ることができるいろいろな事を学べたように思います。その知識を生かして、来季以降また是非出向いてみたいと思います。
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