子供の頃、よく怪獣映画を見に行きましたが、怪獣映画のタイトルで「○○対△△」とある場合、強い方、勝つ方の怪獣の名前が先、悪者で最終的にやっつけられる怪獣の名前が後にくるという暗黙の了解がありました。例えば、ゴジラ対キングギドラの場合、悪者がキングギドラで勝つのがゴジラという具合に。
レンゲツツジが満開の高原で繰り広げられた真昼の決闘。ノビタキの巣に托卵しようとするカッコウと托卵されてなるものかと防御するノビタキの雄のにらみ合い。やはり心情的には「カッコウ対ノビタキ」ではなくて「ノビタキ対カッコウ」というタイトルにしたいですよね。
コメント
貴重なシーンですね、隊長さん。
託卵までは抵抗するのに、されてしまうと抱卵してしまう。ちょっと残念な性ですね。
我が家のホトトギスも2週間ほどで鳴き声も聞かれなくなりました。
投稿: 山鵜 | 2018年6月19日 (火) 12時51分
山鵜さん、こんにちは。
托卵鳥の研究文献などを見ると、托卵対象とされる鳥も徐々に学習を繰り返し、単に托卵されまいと追い払うだけではなく、巣に卵を産みつけられた場合、自分の卵と托卵鳥の卵とを識別して托卵鳥の卵を巣から外に放り出すようになるみたいです。
ノビタキの場合どうなのか定かではないのですが、10年以上前ならよく仮親のノビタキがカッコウの雛に給餌するシーンの写真を見かけましたし、僕の知り合い(山鵜さんもご存知の方)もこの高原でノビタキによるカッコウの雛への給餌シーンを撮影されていました。
ところが、ここ数年はそのような写真はめったに見ることがなくなり、逆にノビタキが托卵を企てるカッコウを追い払うシーンの写真をネット上でも頻繁に見かけるようになってきました。
ノビタキとカッコウとの攻防シーンは僕も長年撮りたいと思っていた写真なのですが、今回はこのようなシーンが目の前で40分以上にわたって繰る広げられたのです。
やはり、ノビタキもかなり学習しているようですので、もしかしたら托卵されてもカッコウの卵を巣の外に放り出すまでに進化しているかもしれません。
研究論文によると昔はホオジロがカッコウの托卵対象にされていたが、ホオジロが卵を識別できるまでに進化した結果、現在は全くカッコウの托卵対象にされなくなったとあります。
投稿: 探検隊隊長 | 2018年6月19日 (火) 13時30分
素晴らしい! です。
ここは、たぶんあそこですね(笑)。
この間ここに行き、レンゲツツジの上での攻防に出会いましたが、なんともカメラを出してなかったという……。
双眼鏡だけでした。
トケンたちも生きにくくなっているのでしょうかね。
減っているようにも思えないし、新たな仮親を見出しているのでしょうか?
興味は尽きませんね。
投稿: Kankan | 2018年6月19日 (火) 18時37分
Kankanさん、こんばんは。
おそらく同じ場所でしょうね。
今回は随分と贅沢な撮影をさせてもらいましたよ。ブログには1枚しか載せてませんが結構たっぷりと時間をかけて撮らせてもらいました。
ノビタキの雄が2羽、共同戦線でカッコウに立ち向かうシーンも♪
ノビタキは随分と賢くなっていると思います。この場所ではおそらく雌が抱卵真っ最中で雄が見張りしていたのだと思いますが、雌は決してカッコウにつられて出てきたりしませんでした。
投稿: 探検隊隊長 | 2018年6月19日 (火) 19時04分
こんな凄いシーンを40分も見れたなんて
羨ましすぎます。
やりましたね、おめでとうございます。
投稿: ハリアー | 2018年6月21日 (木) 23時52分
ハリアーさん、コメントありがとうございます。
このカッコウ、とても粘着質で、ノビタキが2羽で何度も追い払っているのに、逃げてもすぐに同じ付近のレンゲツツジの上に降りてきてました。
そのたびにまたノビタキが追い払おうとするので観察・撮影には最高のシチュエーションで本当にラッキーでした。
投稿: 探検隊隊長 | 2018年6月22日 (金) 09時22分