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2018年5月 9日 (水)

コマドリ


連休中、コマドリとの嬉しい出会いがありました。毎年コマドリは6月に入ってから標高2000メートル前後の亜高山帯で梢にとまって囀ってくれる個体を探しますが、今回の出会いは初めて訪れる天然の森の中です。
以前からここはコマドリも居るんじゃないかと気になっていましたが、熊がよく出ることでも有名な場所です。天然の森といっても一応散策コースは設けられているのでトレッキングの人もそれなりに訪れますが、夜明けとともに誰もいない時間帯に一人で森の中に分け入るのは躊躇される場所でした。今回はとある渓谷で午前中にオオルリ探しに時間を費やしたあと、午後からこちらの森を訪れてみました。


森の入り口付近に立つと、森の奥の方からヒンカララ~と声が聞こえてきます。予想どうりコマドリ君はこの森に生息しているようです。森の中へ少し入ると朽ちた木の根で動く鳥を発見。コマドリの雌でした。近くに雄もいるかなと期待していると、クマザサの茂みの中から鳴き声が聞こえてきました。しかし姿はチラッと見えるものの撮影可能な場所にはでききてくれません。
すると今度は見下ろし方向の沢から別個体の鳴き声がします。双眼鏡で探すと、沢に横たわった倒木の上でコマドリが鳴いています。しかし、非常に遠い。見下げ方向に証拠写真を撮ったあと、沢の方に降りれるルートを探して、コマドリのいる付近を目指しましたが、途中でクマザサの茂みの中からグオッという低い警告の声が。それ以上近づいちゃダメよという警告の声ですね。ここは素直に引き下がります。
20メートルほど引き返したところで、今度はごく至近距離からコマドリの声がします。すぐ近くにいるようなので声のするほうを目で追ってゆくと朽ちた木の根の天辺に乗って囀るコマちゃん発見です。その距離わずか5メートルほど。嬉しいですね。

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その後、声が遠ざかっていったので少し森の奥の方へと高度を上げながら入ってゆくと別個体を発見しました。茂みの中を移動しながらも比較的近いソングポストを巡回して囀りを繰り返しています。こちらの個体は朽ちた木の根だけじゃなく、時々新緑の葉のついた木の横枝でも囀ってくれました。こういう子に出会えると本当にラッキーです。

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自宅から300キロ以上離れた初めて訪れた森。この日は帰宅予定だったので午後4時頃には森を出ましたが、久しぶりに至近距離でのコマドリの撮影を楽しませてもらいました。ここは毎年別の鳥の撮影目的で訪れるフィールドのすぐ近くなので、コマドリの動きが活発なうちに是非また訪れてみたいと思います。

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コメント

コマちゃん 近いですねぇ!
有名スポットでは当たり前のように餌をばらまいて撮っている輩ばかりで辟易します
以前そんな場所を嫌って登山道で一人座っていると、そこが一羽の雄のテリトリーの巡回場所だったらしく画面いっぱいの距離に表れて慌てたことがありました。
この鳥は好奇心が結構強いようで、じっとしているとこちらの様子を見ながらゆっくり遠ざかっていきました
一人でこの贅沢な時間を堪能したのを思い出しました
何とも至福のひと時でした
また逢えるかな?

投稿: ニクマル | 2018年5月 9日 (水) 18時12分

はい。近かったですよ。というか500ミリだと近すぎました。贅沢ですが、もう少し広い画角で撮りたかったです。
こういうことって振り返ってみると5年に1回ぐらいのペースでめぐり合いますね。逆に言うと5年に1回ぐらいしかこんなチャンスは巡ってきません。梢のコマドリは気が遠くなるくらい遠いですしね。

投稿: 探検隊隊長 | 2018年5月 9日 (水) 20時34分

いい近さで、贅沢な音を身体全体に浴びたようですね!
写真もいいし!
ていうか、うるさかったでしょう(笑)。
目の前にいるのにまったく見つからないことも多いですが、何羽か鳴き交わしていると、あっけなく何度も姿を見せてくれたり、難しい鳥ですよね。
お山巡りしたいです!!!
今年は、地図上だけですが、ちょっと目星をつけている場所があるので、楽しみなのです。
情報がないゼロから地図でポイントを探す楽しみは、たまらんです!

投稿: Kankan | 2018年5月 9日 (水) 23時40分

Kankanさん、こんばんは。
コマちゃんの囀りはどんなに近くで鳴かれても心地よいです。
新規ポイント開拓、いいポイントが見つかりますように。
ストリートビューなんかもポイント開拓には役に立ちますね。

投稿: 探検隊隊長 | 2018年5月10日 (木) 00時31分

隊長さん、こんにちは。
コマドリ先を越されました!(笑)
皆さんおっしゃるように天然の繁殖地でのコマドリ、これぞコマドリですね。山鵜もコマドリ探しには国土地理院の地図を愛用しています。新ポイント発見は本当にうれしいですよね。ただ、熊さんには気を付けてくださいね。山鵜も2度程遭遇したことがありますから。

投稿: 山鵜 | 2018年5月11日 (金) 16時41分

山鵜さん、こんにちは。
ここは標高は1200から高いところでも1500までなので毎年行く場所に比べるとかなり低いのですが、一時通過場所ではなく繁殖地なので今後も期待は出来そうです。
森の熊さん、今回は警告の雄たけびだけでしたが、正面からばったりだけは避けたいですね。

投稿: 探検隊隊長 | 2018年5月11日 (金) 17時42分

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