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2018年5月29日 (火)

オオヨシキリ

土曜日に撮影したオオヨシキリ。今年生えた緑の葦と、昨年の枯れた葦の両方を撮ってみました。葦原の葦をしかるべき時期にきっちりと刈らなくなったため、昔のように新緑の葦ですっきりと綺麗に撮るのはとても難しくなってます。



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2018年5月25日 (金)

コアジサシの飛翔

自宅から5分程度の池にやってくるコアジサシ。ここは池の周りに木々がたくさんあって、コアジサシの飛翔を新緑背景に撮影できる貴重な場所のひとつです。かれこれ15年近くもこの場所でコアジサシの飛翔を撮っていますが、撮り始めた頃はカメラマンは僕を含めても確か3人しかいませんでした。8年前ぐらいからでしょうか、徐々にこの池にコアジサシを撮りに来る野鳥カメラマンが増え始めましたが、ほとんどの方は池への飛び込みシーン狙いで、コアジサシが池に飛び込むタイミングを狙ってカメラを連写されてます。僕はたとえ飛翔シーンの撮影でも狙いの背景選んで、そのポイントを通過するタイミングを見計らって意識してシャッターを切りたいので偶然要素の強い飛び込みシーンはあまり積極的には撮りません。それに、飛び込みシーンなら緑の木々のない海辺でも撮れますからね。



この池はコアジサシの繁殖場所ではなく、あくまでも餌場で、繁殖場所は池から数キロ圏内の他の場所にあります。ほとんどの場合、大規模マンションや大型商業施設などの建設予定地の工事着工前の土むき出しの羅地などが営巣場所として利用されています。このため、営巣場所も毎年一定ではなく、餌場の池から近い場所に適当な営巣場所がなくなるとこの池にやってくるコアジサシの数も激減したり、たとえやってきても、餌獲りのインターバルがとても長くなります。一時期、この池にコアジサシが全くやってこなくなった期間が数年ありましたが、その頃は数キロ圏内に営巣に適した場所がたまたまなかったのでしょう。
この池から1キロちょっとの場所に数年前に大型商業施設がオープンしましたが、その建設用地もかつてはコアジサシの格好の営巣場所となっていました。工事着工前まではコンスタントにコアジサシがやってきていましたが、この商業施設の建設工事が本格化してからはコアジサシの飛来頻度が減少しました。

今シーズンは、コアジサシの数そのものは大幅に増えたというわけではありませんが、活動はとても活発で餌獲りに池にやってくるインターバルも非常に短いです。原因はこの池から比較的近い場所に格好の営巣場所が新たに出来たためです。僕には思い当たる場所があったので、確認に行ってみたところ、予想どうり何番ものコアジサシがとある施設の建設予定地で営巣していました。その場所は自宅からたった1分の場所で数年前までは田圃で秋にはノビタキもやってきていた場所です。まさかそこがコアジサシの営巣場所になる日が来るとは思ってもみませんでした。この場所の大型施設の建設工事は1年以内には確実に始まるので、コアジサシが営巣するのも今年限りだと思いますが、無事に雛たちが育って巣立っていって欲しいものです。


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2018年5月22日 (火)

ミソサザイの囀り

オオルリ、キビタキ、ノジコ、コマドリ。初夏の森で心地良い囀りを聞かせてくれる鳥はたくさんいますが、囀りといえばミソサザイもはずせませんね。小さな体から発せられる声量と透明感のある囀りは、一度聞いたらしばらくの間脳みその中を駆け巡って離れません。変な表現ですが本当の話。



昨シーズンはこの森に行く機会を失してしまいましたが、今年は2年ぶりで訪れてみました。沢沿いに峠を目指して登ってゆくと、次々とミソ君がご挨拶してくれます。今回はじっくりとミソ君を撮ろうと思っていたので先を急ぎません。ゆっくりじっくり。おかげで、6時台に誰よりも早く森に入ったのに、あとから来た人たちに次々と追い抜かれ、峠に着いたのはお昼を完全に回ってました。


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ほとんどの同じ場面で横位置カットももちろん撮っていますが、縦位置カットばかりのアップになってしまいました。

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2018年5月19日 (土)

葦原のセッカ

セッカが続きます。枯れた葦の先端にとまって囀る姿を何度も見せてくれるセッカ君に出会いました。葦の高さは高いところで4メートルぐらいになりますが、決して空には抜けずにグリーンバック。いやぁ、最高です。



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2018年5月18日 (金)

スイバにとまるセッカ

初夏の定番、スイバにとまるセッカです。撮影から既に随分と時間が経っていますが、いずれもゴールデンウィーク中に撮ったものです。
セッカを撮るならスイバは絶対にはずせませんね。そして、せっかく撮るならスイバが瑞々しいうちに撮らないと。




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2018年5月16日 (水)

囀るノジコ

ゴールデンウィーク中に撮影した囀るノジコ。春や秋の渡りの季節には都市公園などに姿を現すこともありますが、やはりこの子は囀っている姿をぜひとも撮影したいですね。なんといってもこの種は日本でしか繁殖しないのですから。繁殖活動を日本でのみ行なうということは、繁殖活動と密接な関係のある囀り行動も基本的には日本でしか見れないはずです。ま、大陸での越冬時になにかの拍子にひと声囀ることぐらいはあるかもしれませんが。

昨年の同時期に同じフィールドを訪れた際にはノジコの囀りがとても低調でしたが、今年はよく囀っていました。新緑の葉の展開もさすがに今年は早かったです。




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ちょっとわかりにくいですが、ノジコの吐息が写ってます。

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2018年5月15日 (火)

キビタキ

オオルリをアップしたので、ゴールデンウィーク中に撮影したキビタキも。キビタキは自宅からすぐの低い山にもたくさんいるのですが、連休中に出向いたときは風がとても強くて開けた場所にはなかなか出てきてくれませんでした。1羽だけ開けたところに出てきてくれる子がいましたが、換羽途上の若い子でした。やっぱり若い個体は警戒心が薄いですね。




標高500メートルちょっとの自宅近くの山の個体。換羽が完了しておらず、後頭部が茶色いハゲハゲ頭なので、正面から写してあげましたが、少しハゲた部分が見えちゃいました。

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こちらも家の近くの同じ山の子。この個体は第2回夏羽以降の綺麗な子でしたが、別の雄と激しい縄張り争いをしていて全く落ち着きなしでした。

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こちらは標高1100メートルちょっとのところにいた子。綺麗なイケメン君に見えますが、実は第1回夏羽の個体で、後頭部や風切にはまだ茶色い羽が残っていて後ろからは見られません。出来るだけ前から撮ってあげます。

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上と同じ個体。正面顔はとってもハンサムです。

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オオルリ

ゴールデンウィーク以降、数箇所でオオルリを見ていますが、なかなか思ったようには写真が撮れません。ギラギラ太陽の中、高~い木の天辺で囀ってるなんてことが多かったです。春から初夏にかけての気温が例年よりも高かったからなのか、低いところで囀ってる時期を逃しちゃったみたいです。どれもいまいちな写真ばかりですが、かろうじて撮ったものを数枚。杉の木の梢で囀ってるシーンは空抜けを回避するために川の対岸まで離れて撮っているので、オオルリまでの距離が70~80メートルほどあります。


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並べてみると、やっぱりいまいちですね。次撮るときはシラビソの梢でしょうか。昨シーズン大当たりだったシラビソの球果は今シーズンはどうでしょう。通常は当たり年が続くことはないので、やっぱりはずれかな。

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2018年5月11日 (金)

麦畑のセッカ

既に恒例となった感のある麦畑でのセッカ撮りですが、今年もゴールデンウィークの後半に撮影してきました。麦穂にとまるセッカの撮影は取り組み始めてもう10年になります。ただ単に前後を抜けよく綺麗にぼかして撮るということだけなら10年前に比べると苦労せずに撮れるになりましたが、麦穂の上の空間に遠くの背景で素敵なグラデーションを描くということに拘ると、これがなかなか難しいのです。


今回撮ったセッカ君が縄張りとしている麦畑は遠くの山の稜線とか遠くの林の輪郭などをグラデーションとして取り込むことは難しい場所だったので単調な写真ばかりになってしまって満足度はいまひとつなのですが、セッカ君はよく頭だししてくれました。麦畑のセッカの撮影では何個対ものセッカのなかから先端にすっきりと抜けよく綺麗にとまってくれる個体がいる麦畑を丹念に探すことが大前提ですね。



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次回は麦秋の時期を狙ってまた訪れてみようと思っています。

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2018年5月 9日 (水)

コマドリ


連休中、コマドリとの嬉しい出会いがありました。毎年コマドリは6月に入ってから標高2000メートル前後の亜高山帯で梢にとまって囀ってくれる個体を探しますが、今回の出会いは初めて訪れる天然の森の中です。
以前からここはコマドリも居るんじゃないかと気になっていましたが、熊がよく出ることでも有名な場所です。天然の森といっても一応散策コースは設けられているのでトレッキングの人もそれなりに訪れますが、夜明けとともに誰もいない時間帯に一人で森の中に分け入るのは躊躇される場所でした。今回はとある渓谷で午前中にオオルリ探しに時間を費やしたあと、午後からこちらの森を訪れてみました。


森の入り口付近に立つと、森の奥の方からヒンカララ~と声が聞こえてきます。予想どうりコマドリ君はこの森に生息しているようです。森の中へ少し入ると朽ちた木の根で動く鳥を発見。コマドリの雌でした。近くに雄もいるかなと期待していると、クマザサの茂みの中から鳴き声が聞こえてきました。しかし姿はチラッと見えるものの撮影可能な場所にはでききてくれません。
すると今度は見下ろし方向の沢から別個体の鳴き声がします。双眼鏡で探すと、沢に横たわった倒木の上でコマドリが鳴いています。しかし、非常に遠い。見下げ方向に証拠写真を撮ったあと、沢の方に降りれるルートを探して、コマドリのいる付近を目指しましたが、途中でクマザサの茂みの中からグオッという低い警告の声が。それ以上近づいちゃダメよという警告の声ですね。ここは素直に引き下がります。
20メートルほど引き返したところで、今度はごく至近距離からコマドリの声がします。すぐ近くにいるようなので声のするほうを目で追ってゆくと朽ちた木の根の天辺に乗って囀るコマちゃん発見です。その距離わずか5メートルほど。嬉しいですね。

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その後、声が遠ざかっていったので少し森の奥の方へと高度を上げながら入ってゆくと別個体を発見しました。茂みの中を移動しながらも比較的近いソングポストを巡回して囀りを繰り返しています。こちらの個体は朽ちた木の根だけじゃなく、時々新緑の葉のついた木の横枝でも囀ってくれました。こういう子に出会えると本当にラッキーです。

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自宅から300キロ以上離れた初めて訪れた森。この日は帰宅予定だったので午後4時頃には森を出ましたが、久しぶりに至近距離でのコマドリの撮影を楽しませてもらいました。ここは毎年別の鳥の撮影目的で訪れるフィールドのすぐ近くなので、コマドリの動きが活発なうちに是非また訪れてみたいと思います。

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2018年5月 8日 (火)

初夏の高原のノビタキ

繁殖地に到着したノビタキを追いかけて、初夏の高原に行ってきました。標高が低いところでも1500メートルはある高原では、この時期まだめぼしい花は咲いていませんが、3月中旬以降の気温の高かった気候の影響か、カラマツなどの芽吹きは例年に比べてかなり進んでいるようでした。
撮影当日はほぼ快晴でいつもの撮影ポイントからは八ヶ岳連峰、北アルプス、そして御嶽山が綺麗に見えていました。




八ヶ岳連峰とノビタキの雄。とまっているのは芽吹き始めたカラマツの若木。

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八ヶ岳連峰バックにススキどまり。

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北アルプスを背景にモミ属の木の梢で囀るノビタキの雄。

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ペアリングの済んだノビタキの番。時々別の雄が割って入ろうとしていた。

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カラマツ林とノビタキ。絞りは意図的に絞ってます。

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枯れススキにとまる雌。

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赤岳と阿弥陀岳。

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遠くに御嶽山。

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次に訪れる時は何がしか花と一緒に撮れるかな。


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