« 2014年2月 | トップページ | 2014年4月 »

2014年3月25日 (火)

ニコンへNikon1 V2のファームアップの要望を出しましょう

Nikon1 V2ユーザの皆さんへの呼びかけです。

V3が発表になり、V3ではAE/AFロックボタンにAF-ON機能が割り付けられる仕様となって期待が持てますが、同じようなことはV2でもハードウエアの変更なしに簡単に出来ると思ってます。
V2にはV3のAE/AFロックボタンとちょうど同じ付近にFボタン(フィーチャーボタン)がありますが、このFボタンにAF-ON機能を割り付ける設定があれば、V2の利便性が格段にアップします。
実際に、FボタンにAF-ON機能が割り付けられた場合を想定してV2を操作してみると、操作のしやすさはオプショングリップのない状態のV3よりもずっと操作がしやすくなりそうです(シャッターボタンとFボタンの位置関係が絶妙にグッドなのです)。

FボタンはメニューにアクセスせずにISO感度など各種設定をすばやく切り替えられるように設けられたものなので、逆にFボタンにAF-ON機能が割り付けられてしまうと、設定変更時にメニューに入らなければならなくなって、却って使いづらいのではとお考えの方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、ISO感度等の設定については、一旦必要な設定を先に全部済ませてしまって、その後にメニューからFボタンにAF-ON機能を割り付ける設定をONにすれば、まず困ることはありません。FボタンにAF-ON機能を割り付ける必要のない撮影状況の時は、Fボタンを通常どうりフィーチャーボタンとして使うように設定しておき、必要なときだけ、メニューからFボタンの機能を変更するメニュー構成にすればよいわけです。
モードダイヤルのなかでM、A、S、Pの位置にダイヤルがあるときだけメニュー内からFボタンにAF-ON機能を割り付ける設定が可能なようにし、モードダイヤルが動画などになっている場合はFボタンの機能切り替えは働かずにフィーチャーボタンとしてのみ機能するというメニュー構成に変更するのがベストと思います。
現在、V3の発表に伴い、ニコンサイトのV3のページの右側にアンケートページにアクセスするリンクボタンがあります。V3への感想とともにV2へのファームアップの要望をじゃんじゃん送って、是非ニコンを動かしましょう。僕はV3発表と同時に、このアンケートページで、V3へのやや厳し目の感想と、V2への要望を記載しています。

| | コメント (4)

2014年3月14日 (金)

Nikon1 V3のここが知りたい

Nikon1v3catalog

公式サイトの情報や仕様表だけではわからないNikon1 V3の「本当はどうなのよ」の部分。
実機を触ってチェックしました。

AE/AFロックボタンへの機能割り当て
メニューからAE/AFロックボタンにAF-ON機能を割り当てることが可能です。シャッターボタン半押し時のカメラ動作に関する設定項目はメニューの中にはありませんが、AE/AFロックボタンにAF-ON機能を割り当てると、自動的にシャッター半押しではAF駆動しなくなります。これにより、通称「親指フォーカス」がNikon1でもようやく実現できるようになりました。
因みに、親指フォーカスの使い心地ですが、普通のデジタル一眼よりもボディが小さく、AE/AFロックボタンも小さいのでやや使いづらいかもしれません。慣れてくれば大丈夫と思います。


マニュアル露出時の露出(明るさ)のモニターへの反映
残念ながら旧機種と同様、ME時には露出はモニターに反映されず、露出インジケーターが出るだけです。


MEでのISOオート時の露出補正の可否
これも非常に残念なことですが、マニュアル露出でISOオートにした場合の露出補正はできません。V2の時にも書きましたが、これは完全に「欠陥」です。ISOオートにした時点ではAEであるということを肝に銘ずるべきです。



絞り優先でのISOオート時の低速シャッタースピード限界設定の可否
これも残念ですが低速シャッタースピード限界設定は設定できません。


AF撮影時のフォーカス優先、レリーズ優先設定の有無
従来機でもこの設定はメニューにありませんでしたが、今回も採用されませんでした。


お気に入りフォト選択機能
これはNikon1 V3の目玉になります。プリキャプチャー機能を用い、一時記録した40コマのカットから任意の1カットを選択することはもちろんできますが、40コマ全部をメモリーに最終保存することも可能です。また、お気に入りフォト選択機能を使った撮影時の露出モードやAFモード、画質選択には全くの制限がありません。RAW撮りでも40コマ全部記録できます。40コマの記録時間も3段階に設定可能で、40コマをシャッター全押し前、全押し前後、全押し後の3種類に割り振ることも可能です。この機能だけでV3を買う価値があります。


音の設定
V2ではなくなっていた「音の設定」の項目が復活しています。但し、サイレン撮影モードも依然として存在し、サイレント撮影モードにしたときには、「音の設定」項目がグレー表示になって設定できなくなります。また、「音の設定」メニューの中にはAF、セルフタイマー、タッチ操作の3項目だけが掲げられており、シャッター音はありません。少しわかりづらいかもしれませんが、非サイレント撮影モードにしておいて、音の設定でAFの項目のチェックを外せば、シャッターボタン半押し時の「ピッ」といううるさい音だけ鳴らないようにし、擬似シャッター音だけは鳴らすことができるようになります。


バッテリー
ニコンのサイトではEN-EL20の対応機種にV3は挙がっておらず、EN-EL20aの対応機種にはV3だけが挙がっていますが、EN-EL20(J3などに付属のバッテリー)もV3で問題なく使えることが確認できました。


別売のEVF
V1やV2のEVFについても僕自身は普通に見る分にはそんなに大きな不満はありませんでしたが、MF撮影時に拡大表示したときの見にくさに大きな不満がありました。V3のオプションEVFについては、この点はかなり改善されているように感じました。

| | コメント (6)

2014年3月13日 (木)

Nikon1 V3発表

Nikon1 V3が本日正式発表されました。取扱説明書がまだダウンロードできないので操作系の細かな動き等はわかりませんが、公式サイトの情報や仕様表からわかる範囲での評価を簡単に記載します。

Nikon1v3_2



画素数、画像処理エンジン、高感度ノイズ耐性
V3では有効画素数が1893万画素となりV2よりも約400万画素増える一方で、画像処理エンジンがEXPEED 3AからEXPEED 4Aへと進化しています。有効画素数の増加と画像処理エンジンの進化とはちょうど相殺されて、高感度ノイズ耐性ではV2と大きな変化はあまりないのではと思われます。公式サイトで出ているISO400での画像を見てもノイズ耐性はV2とそれほど変わらないといったところかと思います。EXPEED 4Aに変わったことによる高感度ノイズ耐性の向上には過大な期待はしない方がよいと思います。
因みに、V3では高速連写画像を4枚コンポジットしてノイズを目立たなくする新機能も盛り込まれていますが、これはあくまでも連写画像のコンポジットによるものですので野鳥撮影など対象が動きのある被写体ではまず使えません。



操作性
操作性に関しては、オプションのグリップを加えることでFnボタンが最大3つ使用できるなど、V2に比べてある程度の操作性の向上は見込めると思われます。
しかし、操作性に関して最も興味のある点はAE/AFロックボタンの配置の変更だと思います。このAE/AFロックボタンにAF-ON機能を割り当てて、シャッターボタンではAF駆動しないようにする設定が用意されているのかどうかが大きな鍵であり、これによってV3の評価が大きく変わります。この点は仕様表だけからは不明で、取扱説明書を見てみないとわかりません。もし、AF/AFロックボタンにAF-ON機能の割り当て設定ができないならば、V3の魅力は大きく下がり、V2からの買い替え、買い増し動機も大きく下がることになると思います。



液晶モニター
V3になってチルト式液晶モニターが採用されるようになりましたが、縦位置構図での撮影を考えるとチルト式ではなくバリアングル液晶モニターを是非採用して欲しかったと思います。この点はとても残念です。

グリップ
別売グリップとして、シャッターボタンとFnボタンを搭載したグリップが用意されましたが、縦位置シャッターボタンがついているわけではないので全くの期待はずれです。事前の噂で、シャッターボタンのついたグリップが用意されるということだったので、Nikon1でもようやく縦位置シャッターボタンが使えるようになるのかと密かに、かつ、大いに期待していましたが、見事にその期待を裏切られました。

バッテリー
バッテリーがEN-EL20aという新しいものになりました。V1、V2、V3といずれもバッテリーが変更になり、今回も前機種、前々機種のバッテリーは使えません。また、形状はJ3などで使われているEN-EL20と同じ形状のようですが対応製品リストを見る限り互換性はないようなのでJ3などからの乗り換えでもバッテリーを流用できないようです。いい加減にしろといいたくなる部分です。

メモリーカード
バッテリーの変更に加えて記録媒体までSDカードからmicroSDカードに変更になってしまいました。既存ユーザーを大切にしようという思いが完全に欠落しています。

レリーズケーブル
今回も電子レリーズケーブルはオプションとして用意されませんでした。Nikon1はセンサー読み出し速度が格段に速いため、電子シャッターによる動体歪みが他社のカメラと比べ物にならないくらいに抑えられているという大きなアドバンテージがあるわけで、このアドバンテージを生かした無振動撮影をより効果的にするために、電子レリーズケーブルをオプションとして用意することは必須だと前々から主張していますが、未だにニコンはこのことを理解できていないみたいです。

お気に入りフォト選択機能の追加
V2ではベストモーメントキャプチャーモードとして、「スロービュー」と「スマートフォトセレクター」の二つの機能が盛り込まれていましたが(V1では「スマートフォトセレクター」のみ)、V3では新たに「お気に入りフォト選択」という機能がベストモーメントキャプチャーモードのひとつとして組み込まれることになりました。
端的にいうと、これまであったスマートフォトセレクターではシャッター全押し前後を含めてメモリーに一時保存した連写画像のうち、カメラがベストと判断したものを最終的にメモリーに記録できるというものであったのに対し、新たに加わったお気に入りフォト選択では、カメラが勝手に判断したベストショットではなく、撮影者が任意に選んだ画像を記録できるようになったという違いです。
但し、シャッター全押し前後40カットを一時保存した上で、実際に選択して最終記録できるのは撮影者が選んだ任意の1枚に過ぎないため、本格的プリキャプチャー撮影機能が備わったというには程遠いです。また、このお気に入りフォト選択という機能を使った撮影時に、フォーカスモードや露出モード等に制限があるのかどうかは仕様表だけではわからず、取扱説明書の公開待ちになります。
※補足
ニコンのサイトの「お気に入りフォト選択」の機能説明の部分を再度よく見ると「一連の流れをそのまま残したり」の記述があります。もしかすると、最終的に残せる画像は選択した1枚に限られない可能性もありますので、この点は実機もしくはマニュアルでの要確認事項というように補足・訂正させていただきます。もしシャッター全押し前後40コマ全部を残すことも可能なのであれば、カシオのハイスピードエクシリムシリーズにとって代るカメラに大化けする可能性もあります。

ライブビュー時のHDMI出力
V1、V2とも撮影時にHDMIからライブビュー映像の外部出力ができましたが、実際に出力される画像の解像度に制限がありました。この点に余りこだわる人は少ないかもしれないので、何を言っているかピンと来ないかもしれませんが、簡単に言うと、例えばフルHDモードで動画を撮影している際に、HDMI出力端子からライブビュー映像を同時に出力した場合、フルHDフォーマットでは出力されないということです。D800などではHDMIへのライブ映像の出力は記録映像と同じ解像度での出力が可能な点で大きな違いがあります。
これについて、V3ではどうなったかということは仕様表では全くわかりません。これは取扱説明書などにも記載されていない事項なので実機で実際に試してみるまで不明です。

1nikkorl70_300

Nikon1 V3の発表と同時に1Nikkor規格の望遠レンズとして70-300mmズームも発表になりましたが、そちらについても少しコメントを。

このレンズはレンズ構成を見ると、極めて贅沢な仕様になっており、画質的にはかなり期待が持てるレンズといえそうです。希望小売り価格が13万近くしますが、ナノクリスタルコート採用でスーパーEDレンズを搭載ということなので、値段はこんなものでしょう。
Nikon1に装着時はズームテレ端で換算810mmとなるので三脚座は必須だろうと思ってましたが、別売の三脚座が用意されてます。
問題は、この三脚座の仕様で、いわゆる回転式三脚座ではないので、自由雲台でも使わない限りカメラを縦位置で構えることができません。詰めが極めて甘いといわざるを得ないです。

この手のCXマウント仕様の望遠レンズを心待ちにしていたユーザーはかなり多いと思いますが、果たして、マウントアダプターFT1経由でFマウント仕様の望遠レンズを使うのと比較してどれだけの利便性があるかは、V3本体のAE/AFロックボタンにAF-ON機能を割り当てることができるかどうかにかかっているといっても過言ではないと僕は思ってます。
Nikon1はCXマウント仕様のレンズを使う限りAF時のフォーカスポイントが中央1点に制限されるようなことはなく、FT1経由でFマウントレンズを使った場合と大きく違いますが、AF-C撮影時にAFボタンでAF駆動しないように設定し、AF駆動はAE/AFロックボタンに割り当てたAF-ON機能に任せるという使い方ができさえすれば、FT1経由でのFマウントレンズ使用でも快適な動体撮影ができるはずで、そうなると、今回発表されたレンズなんか使わなくとも、FT1+Fマウントレンズで十分ということになります。

| | コメント (0)

2014年3月10日 (月)

梅の木のモズ

満開まであと少し。寒の戻りで少し足踏みしています。

D71_2993

| | コメント (0)

« 2014年2月 | トップページ | 2014年4月 »