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2012年8月31日 (金)

メボソムシクイの囀り

夏鳥たちの秋の移動が徐々に活発になってきましたね。自宅周辺でも例によってコムクドリのぐぜり鳴きの声をよく耳にするようになってきましたが、自室の窓辺から見える柿の木には残念ながらまだ姿を見せてくれません。今年は隣の柿の木の実のつき具合が非常に悪いのですが、もしかしたら山の木の実も凶作なのかもしれません。逆にそういう年は鳥が分散せず、見つけやすいんですけどね。

都市公園ではムシクイ類も姿を現していますが、この時機はやはりエゾムシクイとセンダイムシクイが中心。掲載の鳥はメボソムシクイですが、メボソは山を降りるのが一番遅く、都市公園で姿を現すのは早くても9月中旬以降となり、今はまだ高い山で囀っています。

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2012年8月29日 (水)

鳥撮り用ダークホース/DMC-G5

つい一週間ほど前に、パナソニックの新しいマイクロフォーサーズ機のDMC-G5が海外に続いて国内で正式発表されました。発売は9月13日とのことです。
私は、マイクロフォーサーズ機に関しては、最初に出たG1を持っていますが、その後、いろいろな機種が登場し、EVF搭載の有無や、液晶モニターの仕様等、今では性格の違ういくつかのバリエーションが混在している状況です。
いろんな機種が次々と登場する中で、高感度ノイズ耐性や連写能力など、初期のG1から確実に進歩を遂げてきていますが、いろんなタイプが次々に出てきたため、逆に混沌とした状況で、何が一番ベストな選択なのかという点が見えにくくなってきているようにも思えます。オリンパスはパナのセンサーと決別し、ソニーのセンサーを取り入れたOM-D E-M5をリリースし、かなり成功しているようです。

そんな中、今回発表されたG5は今までの機種とはちょっと違った大きな特徴があります。それは、この機種がフル画素のまま電子シャッターでの撮影が可能であるという点です。製品発表がされ、仕様表が公開されても、この点は結構見落としがちでわかりにくい部分なので、気づいていない方もかなりいるようです。
G5はこれまでの機種と同様、超高速連写モード(SHモード)を備えており、SHでは秒20コマ連写が可能となりますが、このときのシャッターは電子シャッターで、撮影画素数は400万画素に制限されます。
しかし、このSHモードだけでなく通常撮影時においてもG5はメニュー内の設定で電子シャッターを有効にすることによって1600万画素のフル画素で電子シャッターが使えます。
マイクロフォーサーズ機はミラーレスなのでミラーショックはもともとありませんが、フォーカルプレーンシャッターによるシャッターショックについては意外と影響が大きいことが早くから指摘されていました。ニコンのV1などでは電子シャッターとメカニカルシャッターでシャッターショックの有無による影響の差がほとんど出ないのですが、カメラ本体の質量の違いやフォーカルプレーンシャッターの大きさの違いからか、マイクロフォーサーズ機ではシャッターショックの影響による微妙なブレは見過ごすことのできない存在でした。
今回、G5に至って、画素数の制限なく電子シャッターが使えるようになったことは、野鳥の撮影をするうえでは非常に大きな変更点と言えます。
G5ではグローバル露光の技術はまだ取り入れられておらず、近い将来発表されるであろうGH3でもグローバル露光はどうやら見送られるようですから、電子シャッターでの撮影において、動体撮影時の歪みの問題は依然として残りますが、カメラを大きく振る撮影や高速で飛翔する野鳥の撮影以外の場面では電子シャッターの存在はとても大きなメリットになると思われます。とりわけ、G5などの機種においてはニコンのV1などと違って電子レリーズケーブルがオプションで用意されていますので、無振動撮影はかなり強力な武器になるはずです。

G5での連写についてまとめると、次のようになります。なお、電子シャッター時の連写モードの設定についてはパナソニックのサイトを見ても明確ではなく、取扱説明書もダウンロード可能になっていませんので、サポートセンターに直接問い合わせで確認しています。

メカニカルシャッター時
H(高速) 6コマ/秒  M(中速)3.7コマ/秒 L(低速) 2コマ/秒
いずれも1600万画素での撮影可能。H時はライブビュー無しで連写中はファインダーがブラックアウト。M、L時はライブビューを継続しての連写が可能。

電子シャッター時
SH(超高速) 20コマ/秒 H(高速) 6コマ/秒  M(中速)3.7コマ/秒 L(低速) 2コマ/秒
SH時は400万画素に制限、H、M、L時は1600万画素での撮影可能。

なお、DMC-G5の高感度ノイズ耐性については、センサーそのものが従来機と大きく進化したわけではないので、GH2などの高感度ノイズ耐性と同程度ではないかと思われます。
GH3ではセンサーそのものに大きな変更があるようですから電子シャッターが使えるようになったGH3が本命となるでしょう。しかしG5が現時点でダークホース的存在として注目に値することは間違いないと思います。

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2012年8月27日 (月)

換羽するノビタキ

高原のノビタキたちは冬羽に向けて換羽の真っ最中。移動前にしっかり栄養補給して秋には元気な姿をたくさん見せてください。背景の黄色い花は特定外来種のオオハンゴウソウ。

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2012年8月26日 (日)

セッカ幼鳥

ここのところ、継続的に出向いているセッカフィールド。少し前にベビーラッシュがあったのだろう。フィールドはセッカの幼鳥だらけ。ススキと葦の草むらから幼鳥独特の鳴き声があちらこちらから聞こえてくる。飛び回るときは、不思議と皆一斉に飛ぶ。
それにしても暑い。あまりの暑さにカメラ(V1)も頻繁にフリーズを繰り返す。

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巣立ち直後は喉元からお腹にかけてもっと黄色味が強く、尾羽は忘れてきたんじゃないのと思うくらい短い。この個体は巣立ちからしばらく経っているので尾羽は普通程度の長さになっている。頭ははっきりとした縦斑が出るのが幼鳥の特徴。この縦斑は秋になっても消えず、成鳥も冬羽になると頭に縦斑が目立つようになるので、今年生まれのセッカの頭が班のない一様な色になるのは翌年の夏羽を迎えてからとなる。

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2012年8月22日 (水)

ケリ

先日のツバメ撮りの合間のケリさんです。ここにはいつも同じペアのケリがやってきますが、花の咲いている中には入ってこず、あぜ道をあちらこちらに行き来しています。そんなわけで、写真を撮ってもご覧のとおりの後ろ詰まりになりますが、それでも撮影させていただきます。

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2012年8月20日 (月)

ホテイアオイとツバメ・その2

お盆に引き続き、ホテイアオイの咲くフィールドでツバメの撮影。この場所を飛ぶツバメは上下動が非常に激しくて、低空飛行を維持する時間〈距離)がとても短い。ハリオアマツバメの水飲みシーンよりも撮影難易度はずっと高い。

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2012年8月15日 (水)

コサギ

実は、ホテイアオイには白いサギが一番絵になります。

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2012年8月14日 (火)

ホテイアオイとツバメ

これも取り組み始めて数年になるテーマ。なかなか満足ゆく結果は得られませんが。
因みに、タマシギはおりません。珍系お目当ての方にはただ暑いだけで無駄足になるのでご辞退を。

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2012年8月13日 (月)

チュウサギ

遠くの水田にいたチュウサギ。忘れた頃に、こうして飛びます。あわててレンズを向けるんですが、たいてい間に合いません。

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2012年8月12日 (日)

お盆

ガキの頃、お盆にセミ獲りやクワガタ獲りをすると親に叱られた。ご先祖さんが他の生き物に姿を変えて帰ってくるから殺生はしたらあかんのだと。鳥獲りじゃなくって、鳥撮りはきっとオッケーでしょう。
このセッカ君はおそらく僕のご先祖さんじゃありません。ヒマワリの前でじっと待っていたけど、一回こっきりしかとまってくれなかったからね。それとも、お盆には一日早かっただけ?

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2012年8月11日 (土)

本日のセッカ

今日もセッカのいるフィールドへ。個体数はかなりいるが、撮影可能な場所にとまる頻度は随分と少なくなってきた。

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ほんの一瞬だが、こんな可愛い子も姿を見せた。セッカの巣立ち雛。葉っぱに顔が半分以上隠れているが、慎重に一歩左に寄ったら飛んでいってしまった。

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2012年8月 7日 (火)

終わらない夏・セッカ

日曜日のセッカより。セッカの繁殖活動は4月下旬頃より始まる。繁殖期の最盛期にしっかりと縄張りを確保して複数の雌を確保した‘強い’雄の繁殖活動は、8月のこの時期になるとほぼ終わっている。繁殖期の最盛期にあぶれてしまった雄が今の時期はこの夏最後の繁殖の機会を狙って必死だ。
繁殖最盛期のセッカの雄の行動をよく観察していると、セッカの縄張りが極めて明確なことがよくわかる。道路一本挟んで右と左が異なる雄の縄張りだとすると、道路を越えて別の雄の縄張りに侵入してくることはほとんどない。ごくたまに境界を越境すると、縄張りに侵入された雄がすぐさますっ飛んでくる。
これは縄張りをしっかり確保できている強い雄同士の場合で、雌をなかなか確保できないあぶれ雄は縄張り範囲も非常にあいまいとなる。このため、複数の雄が同じエリアで乱れ飛ぶことになる。

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2012年8月 6日 (月)

沸き立つツバメ

どこからともなく集まってきて、空を覆いつくすツバメたち。2万羽とも4万羽とも言われるが、正確には誰にもカウントできはしない。

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2012年8月 3日 (金)

コマドリのごとく

尾羽を上げてポーズを決めるホッシー君。実際はポーズとってるんじゃなくて羽繕い中だっただけなのですが。本当のコマドリ君は前回、前々回と同じ場所で盛んに囀っていました。

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2012年8月 1日 (水)

ウド

ウドも今の時期の高原を代表する植物のひとつです。開花すると花火のような形になります。硬い蕾のものと既に開花したものと両方が見られました。9月になると、先端に濃い紫色の実がつきます。この実は結構野鳥が好んで食べる実で、冬羽へと換羽が終わったノビタキがウドの実をついばむ姿もよく見かけます。

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巣立ち雛もウドによくとまっていました。毎年毎年同じ光景を目にします。

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