冬の間、多くのギャラリーを楽しませてくれた越冬ノビタキは、4月15日に姿を見せたのを最後に、渡ってきた仲間と一緒に繁殖地へと旅立って行った。越冬中、はたしてこの個体は雄なのか雌なのかと、いろんな意見が飛び交ったが、旅立つ直前には変化の遅かった上尾筒も上部を覆っていたオレンジ色の羽が擦り切れて薄っすらとした色となり、下から白い羽が見えてきていたので、この個体は雄個体であったと断定してよいでしょう。
夏に繁殖地で再会することがあるかも知れないけれど、繁殖地で他の個体と“彼”とを見分ける術はない。どこに行っても元気でがんばってほしいものです。
コメント
今日は。隊長さん。
ノビタキ旅立ったのですね。
私が最後に見たのは土曜日でした。
その時に比べても一段と黒くなっているような。
渡ってきたのビタキと一緒に行動してから、茂みに潜り込むことが多かったように思いますが、そういった行動によってクロノビ化が早くなるようなことは考えられるのでしょうかね。
それでは。
投稿: sad | 2012年4月20日 (金) 12時27分
sadさん、こんにちは。
翼月曜日に出向いた人はいなかったと言ってたので、火曜日に用事のついでに確認のために寄ったらやはりいませんでしたので日曜日が最後だったようです。
この時期に姿態の変化が急に進んだのは単純に時期的なことによると思います。越冬していたので長期観察できましたから1月~3月頃の変化の度合いの遅さに違和感を感じるかもしれませんが、春の渡りとしていきなりこの姿で現れたら何の違和感もなく春ノビとして迎えていたと思います。
この春に見た渡りのノビタキにもこの越冬個体と同じような段階の個体がたくさんいました。
渡ってきた時点でほぼ完全な綺麗な夏羽になっている個体は第2回夏羽以降の個体だと思います。
投稿: 探検隊隊長 | 2012年4月20日 (金) 14時18分
隊長さん、こんばんは。
いよいよ旅に出ましたか。
どことなく情の湧く子ではなかったかと推察しますが、彼にはがんばってほしいですね。
それはさておき、本当に貴重な経験とデータでしたね。
投稿: Kankan | 2012年4月20日 (金) 23時20分
今晩は。隊長さん。
時期的なものですか。
週末観察ですと、最後の週当たりの変化が大きくて、もしかしたら渡ってきた別固体じゃないかと思ってしまいました。
今年はなかなか興味深い観察ができて良かったです。
いろいろ教えていただきありがとうございました。
投稿: sad | 2012年4月21日 (土) 01時24分
Kankanさん、こんばんは。
今回の越冬個体からはいろいろと有益な情報をいただきました。渡ってきたばかりの個体を見るときの視点も随分と変わったように思います。
投稿: 探検隊隊長 | 2012年4月21日 (土) 21時24分
sadさん、こんばんは。
私も1週間観察が開いていたので最初見たときは戸惑いましたよ。ウィークデイにお知り合いが撮られていた写真なども参考にしました。途中経過がわからないと別固体かと思っちゃいますよね。
投稿: 探検隊隊長 | 2012年4月21日 (土) 21時27分