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2011年6月24日 (金)

「PENTAX Q」雑感

昨日発表されたばかりで、まだ実機を見ても、触れていない段階で雑感もなにもあったものではないですが、とりあえず今わかっているスペックからの雑感を。
あくまでもPENTAX Qを直焦点による超望遠撮影用に使った場合を想定した雑感です。レンズ交換式ミラーレス一眼としての一般的な評価でないことをお断りしておきます。

(価格)
高いですね。単焦点レンズ付のキットで6万~7万、ダブルレンズ付のキットで8万~9万という価格設定はなかなかユーザーには受け入れられないんじゃないでしょうか。このカメラはコンデジタイプのレンズ交換式カメラの道筋をつけるという意味合いがあるので、ある程度事業的に成功してもらわないと困ります。ここでペンタックスに大きくこけられるとあとに控えているニコンなどの製品への力の入れ方にも影響を与えかねませんからね。
マグネシウム合金ボディなんかにしちゃったものだからコスト的になかなか下げられない面もあるのかもしれませんが、せめてレンズキットで4万円台まで価格が下がってこないとなかなか多くは売れない気がします。
高いと感じるもうひとつの理由は、1/2.3インチクラスのセンサーのレンズ交換式コンパクトデジタルはカシオのFC100やFC150の改造で簡単に実現できてしまうことも挙げられます。FC150なんて今や新品で1万~1万5000円で入手できます。一眼レンズ用のマウントを組み込むための改造パーツなんかを合わせても2万もあればレンズ交換式のコンデジに早変わり。おまけに、Qでは搭載されていないパスト連写機能(過去撮り)も付いてきちゃうわけですから、余計にPENTAX Qはお高く感じてしまうわけです。
発売開始と同時にかなりの速度で値崩れ起こすと思われるので、価格動向をゆっくり見てみようと思います。

(画質)
センサーが小さいから画質がどうのという意味の画質はここでは議論の対象外です。あくまでも1/2.3インチセンサーを持ったカメラとしての画質がどうかと言うことが問われます。センサーそのものはソニーから提供されているものですが、そのセンサーを使ってどのようにデジタル処理するかはペンタックスの腕の見せ所です。同じセンサーでも内部的デジタル処理により画質は大きく左右されます。高感度ノイズ耐性に関しては過度に期待はできませんが、ISO800程度は全く問題なく使えることを期待したいですね。
デジスコによるコリメート撮影との比較では直焦点撮影の方が画質が勝ることはガチンコ対決させるまでもなく明らかと思います。このカメラでももちろんコリメート撮影はできますので、全く同じセンサーと言う同一条件のもとでコリメートと直焦点の違いを検証することも簡単にできるでしょう。

(コリメートで使えるか)
この点は私自身はあまり興味がないところですが一応簡単に触れると、コリメート撮影で使うのは比較的簡単だと思います。キットの単焦点レンズは35ミリ換算で47ミリです。レンズの先端には40.5ミリ径のフィルターネジが切られていますので、ステップアップリングを使って58ミリ径までステップアップさせれば汎用カプラーと簡単につながります。アイピースとのレンズクリアランスはステップアップリングで径をステップアップさせるときにリングの組み合わせで調整できます。
一般的なコンデジでのコリメート撮影と異なる点としては、PENTAX Qでは交換レンズにAFモーターが搭載されており、AFも交換レンズに組み込まれたレンズで完結するということでしょうか。レンズ一体型のコンデジの場合、レンズ鏡筒のレンズ郡とは別に、これと独立してセンサーの手前にAF用レンズを1枚置き、これをカメラ本体側モーターで前後させてAFを実現しています。Qの場合は交換レンズに内臓のAFモーターによるフォーカス駆動で、一般的なコンデジよりはより速いAF合焦が期待できる可能性がありますね。もうひとつは、正確なマニュアルフォーカス。普通のコンデジはマニュアルフォーカスモードでもシャッターリリース時にセンサー手前のAFレンズがなぜかちょこっと動いてしまう機種が結構あります。AF機構も含め、交換レンズ内で完結している場合は、こんな変な現象は起こらないでしょう。

(連写性能)
通常撮影で秒5コマの5枚まで。ちょっとバッファけちったかなと思わざるを得ませんね。秒5コマはいいとして、せめて連続10枚連写くらいはできないと。

(レリーズ)
赤外線リモートスィッチは使えるようですが、電子レリーズケーブルはオプションとして用意されていませんね。ペンタックスのKシリーズ用の電子レリーズケーブルに見合う端子もそもそも搭載されていません。この辺はちょっと残念です。どこかの汎用のUSB接続のレリーズケーブルがうっかり動作してしまう可能性はあるかもしれません。

(EVF)
外付けファインダーとして光学ビューファインダーが用意されていますが電子ビューファインダーのオプションは今のところなしです。オリンパスの次期PENも本体にEVFは搭載してこないようなので、これは時代の流れかもしれません。
HDMI接続の汎用電子ビューファインダーがこれから続々登場することが予想されますのでメーカーとしてはカメラ本体価格を押し上げる大きな要因となる専用EVFの搭載は避けたいところなのでしょう。専用EVFを搭載してカメラ本体価格が高くなった状態で、汎用の電子ビューファインダーが普及するとそのような汎用ビューファインダーを1個入手したユーザーは、以後、専用EVFを搭載した本体価格の高いカメラには見向きもしなくなります。そんなところをメーカーは先読みしているのでしょう。

昨年発表されたRedrockMicro社の汎用電子ビューファインダーは発表当時、$595というアナウンスでしたが、その後、リリースが遅れて、現在まだ発売に至ってませんが、同社の今年5月の最新のアナウンスでは価格は$375かそれ以下での発売を目指しており、現在、デザインや機能のブラッシュアップ中だとのことです。デジタル一眼レフでの動画撮影でも大活躍しそうなので、早く製品版をリリースしてほしいものです。

Microevf_rig_main

(直焦点でのAF撮影)
これは、キットの単焦点レンズを改造すればできないことはないでしょう。ま、この辺は一部のマニアにおまかせということで、私はあんまり興味はありません。改造するとなった場合に、ひとつだけ悩ましいのは交換レンズ搭載のレンズシャッター機構を残すか残さざるかの判断でしょうね。シャッター羽を残すのは結構面倒です。スパッと割り切って電子シャッターに徹すれば話は簡単ですが。Qの交換レンズのシャッター羽残しに挑戦するぐらいなら、いっそのことフジのX100の改造に挑戦してもらいたいものです。X100のシャッター機構だけ残した直焦点改造に成功するような方がもし出れば、たとえマニアであろうとも私は惜しみない拍手喝采を送ります。

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