レンズ交換式コンパクトデジタル一眼「PENTAX Q」発表
この記事のことは書かざるを得ないでしょう。その前に、今年の2月に私がこのブログで書いた下記の「デジスコの将来性は?」と題した記事を再度思い起こして今回の記事を読んでください。
http://kimagure-tankentai.cocolog-nifty.com/blog/2011/02/post-c437.html
本題ですが、本日、ペンタックスよりレンズ交換式のデジタル一眼、‘PENTAX Q’が正式発表されました。事前に今日発表があることがわかっていたので、その仕様に注目していました。
このカメラの詳細仕様についてはペンタックスのサイトに既に掲載されているので細かなことはここでは言及しません。センサーサイズは1/2.3インチサイズのCMOSセンサーで一般のコンデジに比べても小さい方の部類に入ります。有効画素数は1240万画素。APS-Cのセンサーサイズでの登場を期待していた方からは、この極小サイズのセンサー搭載に失望の声や‘おもちゃに過ぎない’などの批判的な声が聞かれますが、そんなのすべて無視。
私の注目点は1点のみ、このカメラがどんなシャッター機構を採用しているかです。蓋を開けてみると、なんと意外や、レンズシャッター方式でした。極小サイズのセンサーを搭載した小型機種にフォーカルプレーンシャッターはないだろうとは思っていましたが、交換レンズごとにシャッター羽を搭載しなければならないレンズシャッター方式も可能性は低いんじゃないかと思っていたのですが、全く意外な結果でした。レンズシャッター方式は一般のコンデジでも採用されているのと全く同じ方式です。フォーカルプレーンシャッターがないので、シャッターショックはありません。
但し、Q用に用意されている交換レンズの全てがレンズシャッターを搭載しているわけではなく、レンズシャッター搭載レンズは一部の高級レンズに限られます。では、レンズシャッター非搭載レンズではどうなるのかと言うと、電子シャッターとなります。これはなかなかの変化球ですね。
電子シャッターのみでシャッターが切れるのであれば、マウントアダプタさえあれば、他社製レンズを使うことも可能になります。スペック表を見ると、ペンタックス純正のレンズシャッター非搭載レンズを使用時には絞り制御はできないようですが、これが常に開放絞りの絞り優先オートになるという意味なのかどうかは現時点ではまだわかりません。
いずれにしても電子シャッターのみでシャッターが切れる構成を有している以上、ミラーショックもシャッターショックも全くない超望遠システムへの道は大きく開けたといえるでしょう。
あとは画質がどうなのかです。私が本命視しているのは今後出てくるニコンのミラーレスですが、こちらもシャッター方式がどうなるかが最重要注目ポイントになります。
(補足)
純正交換レンズの仕様を確認してみましたが、レンズシャッター非搭載レンズはもともと絞り固定のレンズとなるようですね。とすると、マウントアダプタ経由でニコンレンズなんかをつないだ場合、絞り環搭載のレンズ(非Gレンズ)ならレンズ側で絞りの制御ができ、絞り環のないGレンズでもマウントアダプタ自体に絞り制御手段が搭載されていれば(最近はそういうマウントアダプタが増えています)、絞り制御はできるということになります。
宮本製作所あたりがいち早くQ-Fマウントアダプタを出しそうですね。
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コメント
こんばんは。
アダプター出してほしいですよね。
一応アダプターが出ることを期待して予約はしました。
投稿: ken | 2011年6月23日 (木) 23時16分
kenさん、こんばんは。
えっ、予約した。速攻ですね。
ただ、ちょっと時期尚早な気も。まだ取説もダウンロードできないので不明な点も多いですよ。アダプタで動作させるには純正レンズがついてない状態でもレリーズできることが最低限必要になります。レンズ非装着でレリーズできないカメラっていうのもありますし、設定でレンズ非装着時のレリーズの可否を切り替えるカメラもあり、何も設定しなくてもいつでもレリーズできるカメラもあります。
今回のQはどうなのかは最低限確認する必要があります。マウントアダプタメーカーも実機なりを入手してこのあたりを確認してからしかアダプタの製造決定はできないと思いますよ。
純正レンズ非装着でもレリーズできることさえ確認できれば、逆にマウントアダプタは数千円で買える純正レンズを改造したりボディキャップを改造して自作することだってできると思いますが。
投稿: 探検隊隊長 | 2011年6月23日 (木) 23時32分