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2011年5月28日 (土)

ファミリー

カンムリカイツブリのファミリー。雛が既に随分と大きくなっていて、おんぶのシーンは見れませんでした。

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親子連れがここまで近くに寄ってくることは大変珍しい。例年だとテレコンつけても足りないのだが、今回はテレコン外してもファミリー全部を写し込めない局面が何度もありました。

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日本で繁殖が確認されているカイツブリ科の鳥は、カイツブリ、カンムリカイツブリ、アカエリカイツブリの三種。カイツブリの繁殖はどこでも見られるが、カンムリカイツブリとアカエリカイツブリの繁殖は局地的に見られるに過ぎない。カンムリカイツブリが日本で毎年コンスタントに繁殖に成功しているのは私は3県ぐらいしか知らない。河川での繁殖成功例は極めて少なく、自宅近くの有名な1級河川でも毎年営巣を試みるが繁殖に成功した例は20数年も昔にさかのぼる。雨で川が増水すると作りかけの巣はすべて濁流に流されてしまい、運良く産卵までこぎつけても孵化までにやはり卵ごと流されてしまう。

巣は他のカイツブリ科の鳥と同様きわめて簡素なもの。孵化すると巣で育雛せず水上で雛を育てるためしっかりとした巣は作られない。雛がまだ小さい頃は親鳥が雛を背中におんぶして水上を移動し、その光景がなんとも微笑ましい。給餌&お散歩の時間帯以外は葦などが生い茂った場所に隠れており、給餌&お散歩の時間のみ親鳥に連れられて開けた場所にでてくる。母鳥が雛に付きっ切りで監視をし、父鳥は離れた場所へ餌をとりに行く。魚をとってきた父鳥はヤギが鳴くような声をあげて獲物がとれたことを家族に知らせる。少し大きくなった雛たちは我先にと魚をくわえて帰ってきた父鳥の元へと泳いでゆく。自然界では強いものが優先されるということもあるが、カンムリカイツブリの子育てに関する限り、親鳥は複数の雛を分けへだてなく育てているように見受けられる。餌を与える順番も親鳥はきちんと把握していて、餌をくわえて帰ってきた親鳥の元に一番先に泳ぎ着いた雛に優先して餌を与えるわけではない。

今回1時間半程の観察時間の間にも何度も給餌のシーンが見られた。午後4時を回り、給餌タイムが終わったのか、父鳥を先頭にファミリーが開けた場所から隠れ家の葦原の方に向かって移動を始めた。父鳥、その後ろに母鳥、そして雛2羽。あれ?、雛の1羽が付いてきていない。そのことに母鳥が先に気づいて「父ちゃん、○○が付いてきてないわ」と言ったかどうか。父鳥も気づいて皆で一斉に回れ右。父鳥がヤギの鳴き声のような声で鳴きながら遊びに夢中で家族とはぐれた雛を残る家族で探しに行く。程なくしてはぐれた雛と合流し、そして家族5羽揃って再び方向を変えて隠れ家へと帰っていった。ファミリーが遠ざかっていって私の撮影も終了。隠れ家を覗き見したりなどは決してしません。

家族とはぐれた雛を探しに向かうファミリー
D7k_7969
Nikon D7000+500mm/F4 SS1/640 f5.6 ISO140

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コメント

こんばんは(*^_^*)
今年もカンムリカイツブリさん行かれたのですね
凄く可愛いしお父さんもお母さんも凄く綺麗ですね!

私も行きたかったのですが、運転手さんが行かないっていって聞いてくれませんでした(TT)
行くときは電車にしようと思いました

投稿: わこ(*^_^*) | 2011年6月 1日 (水) 19時59分

わこさん、こんばんは。
ここでの撮影は毎年コンクリートの護岸にどっかと腰を下ろして動かずじっと待つという撮り方ですが、今年は本当に近くまで来てくれました。
今年はカンムリカイツブリの親子を撮りに出かけられた方が多いようですが、皆さんとはおそらく場所が違います。

投稿: 探検隊隊長 | 2011年6月 1日 (水) 21時43分

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