« 春のノビタキ | トップページ | 朝露の中のキジ君 »

2011年4月11日 (月)

丸ひと月経過

震災発生から丸ひと月が経過しました。先ほども強い余震があったようでまだまだ予断を許さない状況が続いています。今日は最近感じていることを脈絡もなくいくつか書いてみたいと思います。

自粛ムード

震災発生直後は自粛ムード一辺倒でした。私は以前にも書いたように地震で被災しなかった私たちが元気を出すことは私たちの責務だと思っています。最近になって何もかも自粛はかえってよくないとの風潮が世間に広まりだしました。私はすごくあまのじゃくな性格なので、自粛ムードはよくないと世間が言い出すと、その裏のことを考えてしまいます。震災の被害に遭われた方たちが不安に思っていること。それは時間の経過とともに世間が平常にもどり、自分たちのことが次第に忘れ去られることです。義捐募金なども現在でも盛んに呼びかけが行われていますが、受付が4月末までだったりと期間が区切られています。決して自粛ムードである必要はありませんが、被災者の復興への道のりはずっとずっと続くことはいつも頭に置いておく必要があります。

仮設住宅

資材不足で仮設住宅の建設に支障をきたしていると聞きます。他府県に移り住むのではなく、地元に建設される仮設に入りたいというのは被災者誰もが強く望んでいることだと思います。ただ、健康被害だけは本当に深刻です。避難所の過酷な生活で健康を害して亡くなる人も多いと聞きます。医療体制が不十分な避難所にいる方は仮設が完成するのをまつか、一時的でも遠隔地に移るかの選択を慎重に考えてほしいと思います。

市民運動

週末に原発反対の市民運動のデモが行われていました。私は徒党を組んだ市民運動というやつがもともと好きではありません。クールに覚めた目で深く原発問題を考えて欲しいと思っています。深く考えるというのは原発問題周辺を取り巻くさまざまな諸事情をその裏側まで一つ一つ全部考えるということです。結論はおのずと出てきます。その結論に大きな決断と覚悟が必要なことも。熱い市民運動ではなく、ごく冷静にクールに原発は要らないと言い切れる人が一人でも増えることを願います。

選挙と民主主義

昨日統一地方選挙の前半戦がありました。被災地の福島県ではやはり原発をどうするかが争点となり、原発推進派の候補者が原発の更なる安全性確保を訴えて勝利したようです。民主主義の本質は多数決支配です。数の多いのが正義とされるのです。しかし、数の多いのが常に正しいとは限りません。日常私が関係する司法の世界でも民主主義の原理を取り入れようと裁判員制度が始まりましたが、元来司法と民主主義とは本質的には相容れないものだと私は思っています。たとえ99人がイエスと言ってもノーとすべきことはノーとすることが司法作用には求められるのです。原発問題も民主主義の原理で判断すべきことではないように感じます。

低レベル汚染水

高濃度の放射能汚染水の保管場所確保のために低レベル汚染水を海に流出させたことが大きく問題視されていました。政府も東電の行為を表面的には批判していました。ただ、この件はとてもピントがずれていたように思います。低レベルの放射能汚染水の海への放流に東電はほとんど抵抗を感じていなかったのでしょう。なぜなら、彼らはこれまでも日常的に放射能汚染水を海に流出していたのですから。政府の批判も本当に問題視してのことというよりも、今のタイミングではまずいのでは程度のことだったように思います。ニュースの表面的なことに惑わされてはいけないです。知らないところで日常行われていることにもっとチェックの目を向けなければ。

ブログ

先日の4月4日でブログオープンから満5年が経ちました。もともとはメインサイトの中の日記ページだったものをブログ形式に昇格させてから早5年。メインサイト自体はオープンからすでに13年ほどになりますが。自然写真を中心としたブログですので、これまで自分自身の意見表明的な記事などはほとんどといってよいほど載せてはきませんでした。ただ、やはりブログは情報発信の身近なツールというところにその存在意義がありますので、ただ綺麗な写真を載せるだけでは意味がないともいえます。多少重苦しい雰囲気になることもあるかも知れませんが、それも含めて当ブログですし、情報発信している私自身が変わったわけでもなんでもありませんので、ご覧いただく方も今までどおりの気持ちで見ていただけたらと思います。

|

« 春のノビタキ | トップページ | 朝露の中のキジ君 »

コメント

こんにちは。
原発の事故、まだまだ収束のメドも立ちませんね。
工程表が出ましたが、最短でも9ヶ月。
気が遠くなります。
でも逆に言えば事故を風化させず、皆でエネルギーについてよく考えるチャンス。
冷静に、きちんと考えれば原発なんてナンセンスだという結論がすぐに出てくる気が私はするのですけれど…

私もブログを始めてもうすぐ3年になります。
これまでは自然の記事ばかりで意見ぽいことは一切言ってこなかったのですけれど、
今回の震災をキッカケに私も変わりました(笑)
また探検隊隊長さんが私の記事を認めてくださったことで、大きな勇気をいただきました。
これからも自分の体験を元に、私なりの考えや思いを訴えていきたいと思っています。

ところで、ウチの周りで今年まだノビタキを見かけません。
毎年やってくるポイントにもいなくて、とても心配になります。
そろそろ到着する頃なのに…
まさか震災の影響ではないと思うのですけれど、
ちょっとしたことが心配に繋がってしまう今日この頃です…

投稿: みる | 2011年4月18日 (月) 08時39分

みるさん、こんにちは。
先行きの見えない不安を払拭させるためにも工程表の公表は不可欠でしたね。工程表で中期的課題とされている部分は、本当は中期的なものではなく福島原発固有の緊急の課題のように思います。中期的、長期的課題はもっと先の部分にあって、これは福島原発に限定されない問題ですが、そこの部分の議論がしっかりとなされなければならないですね。

ノビタキは多分1週間弱程度例年よりも遅れているように思います。2~30羽が一箇所に固まっているのは見かけませんでしたが、それでも10数羽、6~7羽、3~4羽といった群れを数箇所で見ましたので数は例年と変わららずやってきています。みるさんところにもいつもの年より5日遅れくらいで到着するんじゃないでしょうか。

投稿: 探検隊隊長 | 2011年4月18日 (月) 12時45分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 春のノビタキ | トップページ | 朝露の中のキジ君 »