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2011年3月31日 (木)

遅すぎる廃炉決断

昨日、東電会長の会見で福島第一原発1号機から4号機の廃炉の方針の発表があった。事故から20日目の発表。これまでは復旧して再利用しようと考えていたのだろうか。あまりに遅すぎる決断。

今は先ず目の前にある危機を乗り切ることが最優先課題だが、それと平行して原発そのものを見直さなければならない。現在の危機が収束すればそれで終わりじゃない。

下記リンクは神戸大学名誉教授の石橋克彦氏のサイトだが、その中で過去に石橋氏が警鐘を鳴らした論文がいくつか掲載されている。中でも1997年と2008年に雑誌に掲載された論文はできるだけ多くの人に読んで欲しいと思う。この論文のことは私も、野鳥撮影のお知り合いの“いく”さんのブログを介して知ったものだが、プリントアウトし、4月から高校生となる長男にも読んでもらった。
原発問題は深く掘り下げてゆくと政治的思惑やイデオロギーの対立にもぶち当たる。だから危機的な事態が発生しない平常時には皆目をそむけたがる。今のような時期だからこそ誰もが正面からこの問題に取り組めるんじゃないだろうか。はっきりしていること、それは核エネルギーは完全には人間が制御し切れないこと、そして、高濃度放射性廃棄物の行き場はどこにもないこと。

http://historical.seismology.jp/ishibashi/opinion/2011touhoku.html

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コメント

隊長さん、こんばんは。震災直後、関西で仕事があり、お電話したのですが。と、まあそれはどうでもいいことです。

原発災害は、地震国日本において、当然想定されなければならないものだったはずですが、分かり切ったリスクをおしてこんなに多くの原発が建ってしまったというのは、経済の仕組みからでしょうかね。
だとすれば、世界的に、経済というシステムを見直さなければならんということかもしれません。
利益至上が常識である現在のシステムでは、一時的に原発を見直す気運が高まったとしても、必ずまた原発必要論が展開されることは見えています。
あるいは他の「リスクを抱えつつ利潤を生むもの」も、同じでしょう。

未曾有の天災と、最悪の人災。
天災は仕方ないことです。どうにもなりません。しかし、人災を防ぐ余地というものは、必ずあるわけで、そこに向けて、一滴でも志を集めていかないといけません。大河を為し、大海としていかなければ。
一時的ではなく、恒久的に、原子力産業そのものをなくす流れを起こすべきです。
少なくとも、国を超えて、頭脳と技術と資本を集め、エネルギーの代替案を早急に話し合い、実現させていくべきです。
そのために、人災の根源を正すことも必要なのだと強く思います。
その根源こそ、利潤追求を譲らない姿勢でしょう。
利潤より優先されるべきものは、たくさんたくさんあるわけで。
儲かればいいのだという幼稚な感覚から脱却しないことには、人災はいくらでも起きることでしょう。

足下の災いに対処しなくてはならぬ時ではありますが、同時に、手の空いている世界の頭脳たちは、次の一手を打たなければなりません。
太陽光発電等々、低リスクのエネルギー開発をここぞとばかりに推進しなければ。そのための知恵を出してもらわなければ。

どんなことでもそうですが、今打つべき一手が遅れれば、未来は大きくずれてしまうものです。

ああ、こんなことを考えつつ、あるいは祈りつつ、私は日々に取りあえずやるべき撮影をし、細々と雑務に明け暮れるのであります。
歯がゆいです。
経済のシステムを疑問視しつつ、500兆円くらいの財産があれば、とっとと原発廃止と次世代エネルギーの一手を打てるのになどと思ったり。

投稿: Kankan | 2011年4月 5日 (火) 03時06分

Kankanさん、コメントありがとうございます。
昨日のIAEA事務局長の天野氏の発言を聞いていても、原発の安全性の不十分さを指摘する一方で、原発の必要性が強調されています。福島原発に近い漁業関係者ですら、漁業がこの先続けられるのかと心配する一方で「原発はなくしてほしい」とは言わず、「早く修理、復旧してほしい」と述べていました。原発問題は本当に根深い問題です。
しかし、今回起こったこと、あるいは、それ以上のことは近い将来にもまた確実に起こります。今すぐに原発をなくすことに着手したとしても、既に何十基もの原発が存在し、かつ、そこから出た大量の放射性廃棄物が存在する以上、安心して暮らせる世の中が来るのには途方もない年月がかかります。簡単ではないにしても進むべき方向はひとつだと思います。

投稿: 探検隊隊長 | 2011年4月 5日 (火) 09時34分

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