2010年8月31日 (火)
2010年8月29日 (日)
2010年8月28日 (土)
2010年8月27日 (金)
2010年8月26日 (木)
2010年8月25日 (水)
繁殖羽のオシドリ
季節外れですが、オシドリの繁殖羽を。今の季節のオシドリの雄は銀杏羽も落ちて、雌と変わらないような姿の非繁殖羽(=エクリプス)ですが、ここひと月ほどの間に、エクリプスのオシドリが“夏羽”と表現されているのを偶然いくつも目にしました。
一般的に夏羽とは夏の季節の羽という意味ではなく、繁殖羽のことを言います。オシドリを含むカモ類は冬季に越冬地に移動してきてから繁殖羽に換羽してゆきます。このため、夏羽、冬羽という区別のしかたをするならば、カモ類は冬に見る綺麗な繁殖羽が夏羽なのです。日本では冬鳥で11月下旬頃に第一陣が渡って来るミコアイサなんかも渡って来てすぐの頃は白黒のコントラストのはっきりした姿になっていませんが、12月から年明け頃にはいわゆるパンダガモに変化します。その姿がミコアイサ雄の夏羽です。
真冬なのに夏羽とはいかにも違和感のある表現ですが、カモ類は冬場に繁殖羽になって冬のうちに番を形成し、繁殖地に移動して繁殖します。実際に繁殖活動に入る頃(4月~5月頃)は鳥の世界ではもう夏。オシドリは日本では漂鳥ないし留鳥ですが、冬の時期に繁殖羽に換羽し、そのままの姿で繁殖地に移動して繁殖に入り、繁殖を終えてエクリプスへと換羽します。猛暑の7月、8月にはもうエクリプスなので、その姿を夏羽と思いがちですが、カモ類の生態、繁殖サイクルを知ると、エクリプスを夏羽と表現するのが誤りであることが理解いただけると思います。
2010年8月24日 (火)
2010年8月23日 (月)
2010年8月22日 (日)
2010年8月21日 (土)
2010年8月20日 (金)
2010年8月19日 (木)
2010年8月18日 (水)
霧のなかのキジ雌
お盆の最後、久しぶりに猛禽でもと高い山まで出かけてみました。山が近づくにつれて雲が多くなってきましたが、そんなことも意に介さず登ってみたら、視界は10メートル未満。何にも見えません。霧というより雲の中。そんななか、車中で一夜を過ごし、翌日霧が晴れるのを期待しましたが、状況は全く変わらず。車の中で待機していると草陰からキジの雌が顔を出しました。あたりは真っ白けでMFでもピントの山がわからないような状況でしたが車中から手持ちで何カットか撮影しました。山での撮影はこのキジさんだけ。午前10時半頃まで天候の好転を期待して待ちましたが、一向に視界がよくなる気配がないので下山し、田圃へ行ったら灼熱地獄が待っていました。山ではダウン着てたのにね。
後処理でコントラストをあげているので何とか見えますがファインダーを覗いているときはもっと真っ白でどこに目があるのやらよくわかりません。
2010年8月16日 (月)
寂しい夏
地元のアオバズク。今年も例年どうり5月に飛来し、6月初旬には見張りの姿も一時見れましたが、その後姿を見せなくなり、鳴き声もいつしか聞こえなくなりました。2~3年前から営巣木にカラスが寄り付くようになっていましたが、今年はカラスが昼夜を問わずアオバズクの営巣する木にへばりついていました。営巣木の隣の枝葉が込み合った楠木が今年はスカスカに剪定されたのも気になっていましたが、結局その後もアオバズクは姿を見せることはなく、営巣を放棄してしまいました。
40年前にも営巣が確認されている場所なのでアオバズクは代替わりしながらここで営巣、子育てを繰り返してきましたが、来年とはいわずともまたここで営巣してくれることを願うばかりです。例年だとそろそろ一家が神社をあとにして山へ移動してゆく時期です。
2010年8月15日 (日)
2010年8月14日 (土)
2010年8月13日 (金)
2010年8月12日 (木)
2010年8月11日 (水)
ノビタキ巣立ち雛の後ろ姿
巣立った雛の後ろ姿を今の時期にじっくりと見ておくことはとても大切なことだと思います。掲載の巣立ち雛は巣立ってからある程度期間も経過し、徐々に換羽が始まっていますが、頭や肩羽はまだまだ幼羽がたくさん残っており、お腹の部分も幼羽が抜けきっていません。しかし、風切羽や初列雨覆、大雨覆は秋の移動の頃に見るのと変わらなくなっています。幼羽がすっかり抜け落ちた頃、その個体が今年の夏生まれた子なのかどうかは初列雨覆や大雨覆の縁部を見ればよくわかります。
ひと番のノビタキ夫婦が平均4~5個の卵を産み、3~4羽程度の雛が無事巣立って秋を迎えるとしても、秋の移動時期に見るノビタキの半分以上が今年生まれの個体だということになります。番によっては2回の繁殖をするのもいるのでこの夏生まれた個体の占める割合は実際にはもっと多いことになります。秋の移動の頃にはすっかり換羽して、第1回冬羽のこの夏生まれの個体とそれ以外の個体の区別がつかなくなる方も多いと思いますが、今の時期の個体をじっくり見ておくと区別がつけやすくなります。
それにしても、後姿の風切羽は何度見ても美しいですね。私は秋の移動の頃の第1回冬羽個体の後姿が特に好きです。
2010年8月10日 (火)
梢のメボソ君
梢のルリビ君に続いて、梢のメボソ君を。6月頃にはエゾムシクイの囀りもいたるところで聞けた山ですが、今はエゾムシクイの囀りはほとんど聞かなくなりました。しかし、メボソは今もいたるところで鳴いています。鳴き声だけでなかなか姿を見せてくれませんが、今回は目線と水平の5メートル先の梢で囀ってくれました。あまりにも近過ぎて梢の先端まで画角に収まらなかったのが残念。
メボソムシクイの囀りの声を知らない人にはこの鳥の声は虫の鳴き声にしか聞こえないかもしれませんね。
午前10時半頃にはこの場をあとにして、高原へと移動しましたが、この日はルリビタキ、メボソムシクイのほかに、アカハラ、ウソ、ホシガラス、アマツバメが姿を見せてくれました。今シーズンは5月、6月、7月、8月と毎月のようにこの場所に訪れていますが、なぜか昨シーズン梢で頻繁に囀る姿を見せてくれたビンズイを一度も見ていません。不思議だなぁ。
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