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2009年9月 3日 (木)

コムクドリの雌

本日も隣の柿の木でコムクドリ。お隣の木はなかなか綺麗に抜けるポジションがなくって絵作りしにくいですが、今朝は前からこの枝にくればなぁと思っていたピンポイントのポジションに来てくれました。ほっぺたに赤茶色の斑のない雌でした。
秋のノビタキに備えて敢えて普通のレンズで撮影せずに一眼デジスコで機材の検証兼ねて撮影してますが、一眼デジスコでのコリメート撮影もG1なら使える感触が十分にあります。画質に関してはニコンのレンズにマウントアダプタ経由で撮影した方がはるかに上ですが、警戒心が強い秋の通過初期のノビタキは距離がかなり離れることもありデジスコのズームとAFを活用する場面が想定されます。ドアップを撮るためにズームを用いるのではなく鳥との距離が違っても最終画角、雰囲気が同じような感じになるようにズームを活用します。早ければ9月第2週にもノビタキは現れるでしょう。楽しみです。

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コメント

隊長さん、おはようございます。
今回は雌ですか、いい感じに撮られていますね。
G1使用ということで、少し質問させてください。
ワイド端の720mmからテレ端の3200mmまで全域でAFが使える、いいなぁ~。
ところで、これはL仕様としてでしょうか...3200mmはS仕様としてでしょうか。
さらにもう一点、スコープを天体用FC50にしても、このような機材構成は可能なんでしょうか。
AF可能に魅力を感じています。

投稿: T.M | 2009年9月 4日 (金) 05時08分

T.Mさん、おはようございます。
AFがきくかどうかはトリミング画角とは関係のない問題です。L,M,SというEX光学ズーム使用時の画角はあくまでも事前トリミングにすぎませんのでL,M,Sとも同じ結果になります。今回掲載の写真はいずれもRAWで撮っていますのでサイズでいうともちろんLになります。RAWのまま全域でAF撮影可能です。
問題は周辺減少光の方ですがカメラレンズとアイピースとの距離(クリアランス)を固定したままズーム域を変えると周辺減光が出てくる場面があります。しかし、減光が出た段階でクリアランス調整すると周辺減光はなくなり、結果的には全域で周辺減光なしのAFで撮影可能です。クリアランス調整しないまま不意にズーム域を変えると周辺減光が出ているのに気付かずに撮影してしまうことがありますので、ズームで焦点距離を変えたときはスコープを空に向けて減光が出ていないかこまめに確認し、減光が出ていたらクリアランスを減光が出ないところまで調整するといういことを怠らないのがポイントです。KOWAのVA1やVA2,VA3はアウターチューブで簡単にクリアランス調整できる構造になっています。

お使いのタカハシのFC50でも同じような構成が可能かですが、T.Mさんが既に理解しておられる点も含めていくつか問題点、注意点があると思います。
ひとつは天体鏡筒でのコリメート撮影になりますので倒立像なることです。天体でのコリメートは長く経験されていると思いますので、この点はさほど問題ではないかもしれませんが一度直焦点での正立を経験するとやはり倒立は不便だと強くお感じになると思います。

次に使用アイピースですが、超ロングアイレリーフのアイピースが必要となりますので、やはり手っ取り早いのはKOWAのものを使うのが一番簡単だと思います。KOWAのもの以外だと、クローズアップレンズを数枚組み合わせてアイピースを自作することになります。
KOWAのVA1やVA2,VA3の接続径は特殊な径なのでそのままでは簡単に天体鏡筒につながりません。あまり知られていませんがKOWAのスコープの600シリーズのネジ径はM41P0.75、820シリーズのネジ径はM50P0.75、そして現行の770及び880シリーズのネジ径はM54P0.75です。従ってこれらのネジ径から汎用性のあるネジ径に変換できるリングを用意すれば接続は可能になります。41mmや50mm関係のリングは八仙堂で扱っています。一旦52mmに変換してしまえばあとはどうにでもなります。問題はVA3の54mmのほうです。VA1もVA2も現時点では入手難ですし画質はVA3が一番良いとされていますので今からだと接続径が54mm径のVA3が候補にあがります。そこで何とかM54P0.75から変換できるリングが必要になりますが、この54mmというネジ径は実はもともとタカハシの古い鏡筒の規格なのです。FC50の接眼部のネジ径がどうなっているのかわかりませんが、もし54mmで雄雌がうまくVA3と合えばそのままつながる可能性もあります。FC50の接眼部のネジ径がM54P0.75以外のものである場合はやはり変換リングを入手する必要がありますが、光映舎に52mmへ変換する特注リングの在庫があるようです。
VA3はKOWAの770.880シリーズに取り付けたとき14倍となるアイピースでG1で使うのは倍率が高すぎると思いますが770.880シリーズの対物レンズ焦点距離は500mmでありFC50の焦点距離は400mmですのでFC50で使用した場合は倍率は11倍くらいまで下げられます。G1コリメートでの換算焦点距離は約990mm~4400mmとなります。
FC50は口径が50mmしかないので私のシステムよりかなりF値は大きくなってしまうと思います。ワイド端(換算990mm域)でF10あたりになります。
F値ももっと下げ、ワイド端焦点距離ももっと短くしたい場合は中古のVA1を探すかクローズアップレンズの組み合わせにより自作するかいずれかになります。

投稿: 探検隊隊長 | 2009年9月 4日 (金) 08時54分

補足です。ACクローズアップレンズNo.5を3枚組み合わせると私の使っているTSN-4Nで倍率6倍程度の低倍率のアイピースとして使用可能になりますが、クローズアップレンズの組み合わせではワイド側での周辺減光がクリアランス調整によっても完全に消えるところまで行かないようです(実験しました)。周辺減光が消えるところまでテレ側にシフトすると、結局ワイド側で使える端の換算焦点距離は840mmあたりになりVA1を使った場合より長焦点距離になってしまいました。というわけでクローズアップレンズの組み合わせはやめたほうがよさそうです。

投稿: 探検隊隊長 | 2009年9月 4日 (金) 09時15分

賢明なT.Mさんなら言わずも知れたことだと思いますが、画質は直焦点の方が圧倒的にいいですよ。
AF化させるためにはコリメートであろうとフォーサーズレンズの改造による方法であろうと余分な光学系が入ってきますから対物レンズから途中でなにも介さず結像させる文字通りの直焦点からは必ず画質は後退して行きます。
私はそれを納得の上で特定の目的のために現在機材を追い込み中です。
それにしても実フィールドでの検証って大事ですねぇ。秋ノビ用なんだから実フィールドでノビタキ相手に検証するのが一番と、換羽でぼろぼろになっているのは承知の上で8月末に高原に向かいましたが、窓辺からの撮影では気づかない点が多々。こまめなレンズクリアランス調整の必要性も鳥との距離が刻々と変わり、焦点距離を変化させる必要性に迫られる実フィールドでの検証あってこそ感じたことです。

投稿: 探険隊隊長 | 2009年9月 4日 (金) 13時08分

隊長さん、おはようございます。
本当にご親切な詳しい解説、有難うございました。
年齢的にも視力の衰えからMFに四苦八苦している現状、AF化の魅力についつい気がいってしまいました。
過去、天体鏡筒でのコリメート撮影についての問題点(倒立像)は承知の上で、画像劣化を避けるため正立プリズムを入れずに構図無視で撮影していました。
仰るとおり今更、倒立像撮影に戻るわけにはいきません。
FC50での機材構成も可能なこと、それにはクリアーしなければならない種々問題点(アイピース他)のあることも理解しました。
やはり「シンプル イズ ベスト」なんでしょうか。
今回の隊長さんの解説で、ハードに弱い私にもそれなりの勉強ができた思いです。ありがとうございます。

それにしても一つの目的その為に、それ用の機材を構成、組上げられるとはスゴイことですね。
秋ノビの作品、楽しみにしています。
今後ともよろしくご指導くださいませ。

投稿: T.M | 2009年9月 5日 (土) 05時33分

T.Mさん、こんにちは。
倒立像は導入と構図確保で撮影が2テンポぐらい遅れるので苦しいですよね。天体でのコリメートでプリズム入れずに倒立回避する方法考えてみますね。
先ほど目の前を13羽のコムクの群れが素通りして行きました。

投稿: 探検隊隊長 | 2009年9月 5日 (土) 08時34分

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