昨日の朝はノビタキの通過の谷間だったのか、私の待っていたところではノビタキを全く見かけませんでした。普段なら道路脇の鉄柵くらいには2~3羽とまりますが、それも見かけず。一筋向こうの道路脇の田圃にはいたようですが、全体に数は少なかったようです。
ノビタキを待っているときに目の前の田圃の水の枯れた狭いエリアにシギチがやってきたので至近距離からローアングルで撮影しました。撮影中はコチドリと思っていましたが、自宅で画像チェックするとイカルチドリかコチドリかわからなくなってきました。いずれの個体も羽縁のバフ色が目立つので幼鳥と判断できますが、イカルチドリかコチドリか、どちらとも断定しかねる悩ましい個体です。皆さんはどう思われるでしょうか?
コチドリとイカルチドリとの区別ではコチドリは黄色のアイリングが目立つということが決め手にされることが多いですが、幼鳥ではそれほど黄色は目立ちません。4枚目のカットでは目の後ろの部分の黄色がやや目立つようにも見えますが、幼鳥のアイリングに関しては簡単に色だけで判断はしないほうがいいように思っています。コチドリの幼鳥は成長ほどアイリングの色は濃くありませんが成鳥になって濃い黄色になる部分が盛り上がっています。イカルチドリもコチドリほどではないにしても黄色のアイリングがありますが、イカルチドリの場合、目の周りはそんなに盛り上がっておらず、成鳥でもアイリングの黄色く見える部分は目の縁のぎりぎりの奥まった部分です。
そんな観点(色からの判断ではなく形状からの判断)から写真をみると、どの個体も色はともかくとして、目の周りの盛り上がりはあまり目立ちません。そんなことから自宅に帰ってきてこれはコチドリではなくイカルチドリの幼鳥ではと思えてきたのですが、一方で、イカルチドリとするには嘴の長さが短いように思われます(長いか短いかはどうやって見るかというと、嘴の先端の細くなりはじめる位置から先端までの長さと、細くなり始める位置よりも後ろから嘴基部までの長さの比率をみます)。
結局いまだどちらとも断定できずにいます。
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