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2006年12月 1日 (金)

SANYO MZ3 直焦点

随分以前に着手し、途中挫折となっていたサンヨーの古いコンパクトデジカメの直焦点化。とりあえずようやく形になるところまでこぎつけた。このカメラは1/1.8インチサイズのCCDを搭載した200万画素のデジタルカメラでスペック的には何をいまさらという感もあるが、知ってる人は知ってるとおり、デジ一眼顔負けの秒15コマ連写ができる爆速カメラだ。シャッタースピードも最高1/10000秒まで上げられる。
直焦点化とは聞きなれない言葉かもしれないが、要するにコンパクトデジカメにもともと付いているレンズユニットを全部取り外してCCDをむき出しの状態にし、天体望遠鏡や一眼レフ用レンズを直でつないでしまうというやり方だ。
MZ3は1/1.8インチサイズのCCDを搭載しているが、このCCDサイズは35ミリフィルムのサイズよりもずっと小さいので35ミリ換算での焦点距離は実際のレンズの実焦点距離のおよそ4.8倍となる。つまり、200mmの一眼用レンズをつないだ場合、35ミリ換算で約960mm相当となる。絞りとシャッターユニットが組み込まれたレンズユニットを取り外しているので、一眼レンズをつないだ場合の開放F値は一眼用のレンズのF値となる。つまり、サンニッパをつなげば35ミリ換算で1440mm/F2.8となってしまうわけだ。同様にゴーヨンをつなげば、35ミリ換算で2400mm/F4となる。残念ながらロクヨンは持っていないが、仮にロクヨンをつなげば35ミリ換算で2880mm/F4となる。
また、これも知ってる人は知ってることだが、このカメラはプリキャプチャー機能が搭載されていて、連写モードでシャッターを半押ししてる間、画像をプリキャプチャーする。シャッターを全押しすると全押し前の半押し状態の時にプリキャプチャーされていた画像も撮影される。つまりレリーズタイムラグが完全にゼロとなるわけだ(←この記述については正確性を欠く部分があるので訂正します。MZ3のプリキャプチャー機能はシャッターを全押ししてから実際に画像が取り込まれるまでのタイムラグを埋める機能しかないようです。半押し状態で画像取り込みの準備は始めますが実際の取り込みはシャッターを押した“瞬間”から。普通のカメラではシャッターを押した瞬間からは写らず、一定のライムラグを置いて写るが、MZ3ではこのタイムラグがゼロになるというに過ぎない。つまりシャッターを押した瞬間よりも過去のいわゆる“過去撮り”機能までは備えていない。この点でオリンパスのE100RSのプリキャプチャーとは明らかに異なる。)
フィールドでの実写はこれからだが、ゴーヨンやサンニッパをつないだときにどんな写真がとれるか楽しみである。

SANYO MZ3改造直焦点機
Dsc_0399

レンズキャップをはずすとニコンFマウントが現れ、豊富なニコンレンズ郡がそのままつながる。

<改造の手順>
相当古いデジカメであるうえに、直焦点なんていう変な手法を試そうという人もあまりいないと思うが、一応改造の大まかな手順を紹介。

1.CCD取り外しまでの手順
下記サイトが参考になる。CCDを取り外すところまでは下記を参照。
http://www33.ocn.ne.jp/~j6611/mz3/MZ3_ccd.html

2.レンズユニットの取り外し
1の手順でCCD基盤の取り外しまでが完了したら、本体裏側からレンズユニットを固定しているネジを取り外す。CCDが付いていたところに銀色のネジ3本と黒いネジ4本があるので(本数は正確な記憶でない可能性あり)、それを取り外し、本体裏側から見て左側のパーツ全体をレンズユニットごと後ろに引いてごっそりとはずす。このとき、レンズユニットの中心内部へ伸びている幅3ミリほどのフレキシブルケーブルが突っ張ってはずしにくいが、レンズユニットに延びているフレキシブルケーブルは絞りやシャッターを駆動させるための信号を送るもので、直焦点化する場合は使わないのでフレキシブルケーブルを切ってしまっても構わない。
レンズユニット内のレンズにつながっているフレキシブルケーブルを切断してレンズユニットごとパーツの塊を後ろに引きながらやや斜めに引き出すとうまく外れる。レンズユニットの後ろ側のパーツの塊もフレキシブルケーブルで本体とつながっているが、こちらは切ってしまわないように慎重に。
レンズユニットとその後ろのパーツの塊がうまく抜ければ、レンズユニットだけポロリと外れる。

3.レンズの取り出し
レンズユニットは一番外側の灰色のプラスチック鏡筒(後ろの部分の周囲にギアが切ってある)とその中の3本の太さの異なる鏡筒から成っている。レンズユニットの後ろ側から見るとネジが一本とめられているので、そのネジをはずしたうえで中側の3本の鏡筒を全部抜き去り、一番外側の灰色のプラスチック鏡筒だけにする。

4.組み立て
レンズユニットの一番外側のプラスチック鏡筒だけを元の位置に戻してばらしたカメラを逆の手順で組み立てる。

5.起動テスト
組み立てたら、電池を入れ、起動テストを行う。システムエラーが表示されずに起動できればひとまずレンズユニットの除去は成功。

6.カメラレンズ用マウントの取り付け
一眼用のレンズを使う場合、使うレンズにあったマウントをカメラ本体に用意する必要がある。ニコンの場合は接写用のパーツであるBR3を調達するのが一番よい。BR3は後ろ側が52mmのメスねじになっているので、MZ3本体に52mmのネジが用意できればつながりそうだが、ステップアップリングを介してつなぐとフランジバックが長くなりすぎて無限遠が出なくなる。いろいろ試行錯誤した結果、最終的には次のような方法を用いた。
まずは、本体前面の化粧パネルのレンズが飛び出る周りについているリングを取り去る。このリングは裏側からネジ3本で取り付けられているのでネジをはずせば簡単に取れる。下記のページを参考にすればわかりやすい。
http://www33.ocn.ne.jp/~j6611/mz3/MZ3_adp.html

リングを取り外すと、前面パネルに開いた穴の直径がおおよそ37ミリになる。そこで、ここに37mm-55mmのステップアップリングを無理やりねじ込む。37mmのオスネジをそのまま全部残しておくとレンズユニットの一番外側の鏡筒とあたり、鏡筒を押し込んでシステムエラー発生の原因になるので、37mmのオスネジを少しだけ残すようにヤスリで削る。全部削ってしまってもいいのだが少しだけオスネジを残したほうが中心合わせがしやすくなる。
ネジを削ったらエポキシ樹脂系接着剤をステップアップリングの裏側につけ、前面パネルの穴に37mmオスネジ部分をねじ込んで固定する。エポキシ樹脂系接着剤が十分固まるまで待つ。
ステップアップリングがしっかりと固定できたら、ニコンのBR3をステップアップリングの55mm側にはめ込むようにしてエポキシ樹脂系接着剤で固定する。55mmとBR3の後ろの52mmのネジとは直接つながらないがBR3の外周がステップアップリングの55mm側の内周とほぼ一致するのでBR3の後ろをステップアップリングの55mm側の内側に差し込むような形にして(こうすることでステップアップリングの厚み分フランジバックが長くなるのを防ぐことができる)エポキシ樹脂系接着剤を用いてつなげば、ほぼ光軸がずれない状態で固定できる。以上で改造は完了。

7.AF用レンズ
レンズユニットのレンズのほかに、本体内にはAF用の凹レンズが組み込まれている。これはCCDの前についている。直焦点化した場合、AF用のレンズのレンズ枠によるケラレで若干周辺減光が発生すという話だったが、実際に今日実写してみたところ確かに周辺減光が発生した。対策としてAF用の凹レンズの代わりに凸レンズを入手して組みかえればよいそうなのだが、適当なレンズは入手できていない。

  ↑
凹レンズと凸レンズの記載が逆でした。もともと付いているAF用レンズが凸レンズで、これを凹レンズに交換すると減光が出なくなる、というのが正しい記載。

ゴーヨンをつなげばこんな感じ。
Dsc_0405

ゴーヨンでの実写。周辺減光部分をトリミングでカットしてある。
Sany0016

フィールドでの実写実験。180mm/F2.8使用。周辺減光が周囲に四角く出る。
Seqt0204

かなりのトリミング画像。180mm/F2.8装着での手持ち撮影。
Seqt0307



  

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コメント

こんばんわ.これいいですね〜!
200mmレンズで960mm相当ですか,私もこんなのが欲しいです.
改造の仕方,紹介して下さいね.
それから,直焦点の場合は液晶モニターの表示は正立像のままですよね?

投稿: m125 | 2006年12月 1日 (金) 22時36分

マニュアルのED180mm/F2.8なんかも手元にあるので結構使えるレンズはありますね。70mm-200mm/F2.8だとズームも使えて通しでF2.8ですからとても面白そうです。
先駆者のkondaさんのお話ではCCDの直前についているAF用のレンズ(レンズユニットのレンズ郡とは独立してCCDの手前についている)が凹レンズのままだと周辺減光が出るという話なのですが、AF用レンズはそのままです。AF用レンズは取り去っていないのでデジスコと同じようにマスターレンズでマニュアルでピント荒合わせをしたあとMZ3のAFが使えます。モニター画像は正立像になります。
直焦点化までは思った以上に簡単でしたよ。追々紹介しますが、レンズユニットについているシャッターユニットと絞りユニットを駆動させるフレキシブルケーブルをぶちっと切っちゃってもシステムエラーにならないというのがミソでした。この点はkondaさんに教えていただいた点です。これで何も考えずにレンズユニットをばらすことができました。レンズユニットの一番外側の灰色の鏡筒をひとつだけ残して後は全部取り去っています。
苦労するのはむしろフランジバッグのほうです。キャノンはニコンよりもフランジバッグが2.5ミリ短いので私がやったのよりマウント面をさらに2.5ミリつめなければなりません。適当なパーツがあるかどうかが鍵だと思います。

投稿: 探検隊隊長 | 2006年12月 1日 (金) 23時07分

話だけ聞いていると,意外に難しくなさそうですね.
デジスコを始めた頃に一度分解して,レンズも外して中を覗いたことがあります.
その時に四角いセンサーのようなものがみえましたが,AF用のレンズには気がつきませんでした.
問題はフランジバックの調整ですか...
MZ3を直焦点化するときにはレンズも新調するつもりですので,一番やりやすいマウントで
構わないのです.EF200mmF2.8は一度買ったのですが,全然使わないので売ってしまいました.(^_^;

投稿: m125 | 2006年12月 1日 (金) 23時43分

探検隊隊長さん,とても丁寧な説明で分かりやすいです.
益々やる気になってきました.どうもありがとうございます.
周辺減光はそれほどひどくはないようですね.しかし,MZ3のAFはデジスコでは
滅多に使うことがないのでAFはなくてもかまわないのですが,AF用のレンズまで
外してしまうとシステムエラーになるということなのでしょうか?

投稿: m125 | 2006年12月 2日 (土) 23時48分

AF用レンズを取り去っても直ちにシステムエラーにはならないようですが、「起動に時間がかかる」「モード変更でハングアップする」ということらしいです。
なんちゃって写真館のコンテンツのひとつである100倍技術研究所の2006年1月9日付スレッドの中の私の質問とkondaさんの回答を参考にしてください。

http://www.maroli.net/katsuji/cgi-bin/bbs_x100.cgi

投稿: 探検隊隊長 | 2006年12月 3日 (日) 00時02分

どうもありがとうございます.とりあえずAF用レンズは残すようにやってみます.
BR3はヨドバシでは販売休止になっているので入手出来るかどうか分かりませんが,
ヤマダ電機で注文だけは一応出来ました.入手出来なかったら次はボーグで考えてみます.

投稿: m125 | 2006年12月 3日 (日) 10時16分

BR3はニコンマウントですが、MZ3直焦点だけのためにニコンレンズを新調するのでしょうか?
ニコンのレンズは絞り環がついているので直焦点のような使い方ではなにかと便利ではあるのですが。
EOSマウントにするなら下記のEOS用中間リングがお安くていいと思います。レンズ側マウントとボディ側マウントをつないで15.9mmのようですからレンズ側マウントだけならBR3よりもずっと短くて済みます。

http://www.ne.jp/asahi/discoverphoto/co/dpc/Formacro/extensiontube.htm

投稿: 探検隊隊長 | 2006年12月 3日 (日) 17時11分

私も絞り環がある方がいいので,メインで使うのはニコンのレンズにするつもりです.
それで早速ですが,MFレンズED180mmF2.8Sの中古を見つけてもう購入してしまい
ました.しかし,今持っているキャノンのレンズでも遊べると更に楽しいので,
MZ3はEFマウントでも使えるように改造した方が良さそうですね.
ご紹介下さったリンク先の中間リングセットは手頃というか健全な価格でありがたい
ので,これならニコンとキャノンの両方に対応出来そうです.

投稿: m125 | 2006年12月 3日 (日) 20時52分

このショップにはお手頃価格のマウントアダプターもありますね.
キャノン用の中間リングセットとニコン-キャノンEOSアダプターでバッチリ行けそうです.(^o^)

投稿: m125 | 2006年12月 3日 (日) 21時05分

あれー、レンズもう購入されたんですね。なんと素早い。MFのED180mm/F2.8というと私の持っているのと全く同じです。AF180mmよりもこちらのほうが写りの評判いいですね。
ご紹介した中間リングセットのリングとリングをつなぐネジ径は規格外のようですから中間リングセットを入手して現物を確認されてから接続パーツを模索してください。
あと書き忘れていましたが、レンズユニットから絞りやシャッターを除去している関係で、単写ではシャッター絞りがないため絞り優先オートにしても適正露出が得られず、完全に露出オーバーになります。単写でも一眼のレンズの絞り環を絞れば適正露出が出せますが、SSはぐっと落ちてしまいます。
連写モードだとレンズユニットについていたシャッターは関係なくなるので普通に絞り優先で適正露出が得られます。m125さんの場合は単写というのはまず使われることはないと思いますが一応念のため。

投稿: 探険隊隊長 | 2006年12月 4日 (月) 15時20分

同じレンズでしたか! 探検隊隊長さんは新しいレンズの方だと勝手に思っていました.
ニッコール千夜一夜物語第十夜にも歴代180mmF2.8の描写の比較が載っていますね.
レンズはもう手元にあるのですが,直焦点だとかなり小さなシステムになりますね.
しかし,それでいて軽すぎず手にしっくり来る感じなので,期待出来そうです.
絞り優先オートの件ですが,単写は滅多に使わないので大丈夫ですよ.
いや〜でも,絞り環の絞りって,1段ずつしか変えられなかったんですね...

投稿: m125 | 2006年12月 4日 (月) 21時51分

探検隊隊長さん,御陰さまでMZ3のレンズ取り出しは楽勝でした.
まだ撮影枚数の少ない予備機でやりましたが,絞りとシャッター用のケーブルを
ぶち切るのは忍びなかったのでハンダゴテで外して復元出来るようにしました.
説明と違っていたのは,レンズユニットで残す部分は一番外側のズーム用の回転枠と
その内側にある固定用の枠の二つですね.それから,レンズユニットを外す時には
前側に伸びているケーブルをバッテリボックス横のソケットから外しておいた方が
作業が楽でした.

中間リングセットも届きましたが,ネジは60mmのようです.
適当なテープを巻けばレンズ側62mmのステップアップリングでもつながりそうですが,
62mmのステップアップリングは46mm以上からしかないようなので,大きい口径の
MZ3用アダプターが必要です.
レンズ側マウントパーツの内径は54.25mmでしたが,これはレンズ側52mmのステップ
アップリングの外径と同じぐらいなので,手持ちのもので実験してみました.
試したのはケンコーの37→52mm,46→52mm,49→52mmですが,この中では
最後の49→52mmがピッタリで,セロテープを挟むだけでもキチキチになり
十分な仮固定になりました.あとの二つも入りますが少し緩い感じです.
私がデジスコ用MZ3で使っている直付け37mmネジと37→49mm,49→52mmで繋げて
試してみたところ,49→52mmをマウントパーツの内部いっぱいに深く(レンズの
マウント部分の突起と干渉しないように)入れると大体いい感じです.
標準ズームレンズで見たところ,レンズの表示撮影距離が70cmのところで
実際は65cmぐらいでピントが来ます.無限遠のチェックはまだ出来ていません.
ステップアップリングを37→52mmの1枚だけでやればもっと良くなるはずですが,
今持っているのはデジスコ用アダプターとして接着してあるので,新規購入して
試してみます.

ところで,最初,フランジバックの計算をセンサー前面のローパスフィルター?の
位置から計って0.5mm程度の精度で正確に合わせたのですが,1mちょっとまでしか
ピントが合わず焦りました.MZ3のセンサーはローパスフィルターがかなり分厚いので
それも考慮しないとダメなのですね.

それから,AFレンズについてですが,外していろいろ実験してみました.
AFレンズのモーターは棒状のオスネジを回して,AFレンズ右上に固定された
メスネジ状の金具を上下させてピントをあわせていますが,起動時に一旦下端まで
移動させています.レンズを単純に外してしまうと,レンズが下端(又は上端)に
来たときの負荷がなくなってしまうので,それでエラーになるようです.
レンズを外してもメスネジ状の金具を残しておいて,これを針金等で
回転したり上下に動いたりしないようにAFレンズユニットの枠に固定してしまえば
大丈夫です.それでも起動時に時間が倍掛かりますが,モード切り替え等で
ハングアップすることはないです.
AFレンスがなくても,AFモードでシャッター半押しにしたときにピントが合って
いれば合焦サインや合焦音が出るので,フォーカスエイドとして使えますよ.

投稿: m125 | 2006年12月 7日 (木) 20時02分

流石、m125さん。AFレンズ周りの分析もしていただいて参考になります。
合掌サインをフォーカスエイドとして使うというのはいいですね。これはレンズのフォーカスリングでピント合わせしてから合掌しているか半押しで確認するということですよね。合掌していない状態で半押ししたあとにピントリング操作して合掌サインがでれば言うことないんですが。

中間リングのネジ径は60mmですか。BORGのパーツに36.4mmオス→60mmオスっていうのがありますよ。パーツナンバーは7362です。

投稿: 探検隊隊長 | 2006年12月 8日 (金) 00時27分

フォーカスエイドは,合焦していない状態から半押ししてピントリング操作しても
使えますが,1秒以内ぐらいに合わせないとMZ3が諦めてしまいます.
それから,ピントが少し甘くてもサインが出たり,ピント操作の途中で合焦して
またピンぼけになってもサインが出てしまうので,ファーカスエイドとして
使いこなすには慣れが必要だと思います.

ボーグのパーツは調べましたが,これが36.4mmオス→60mmメスだったら即決購入
でした.しかし,60mmがオスだと更に60mmメス→60mmメスのパーツを間に挟む
ことになるので,フランジバックがオーバーしてしまいます.

投稿: m125 | 2006年12月 8日 (金) 06時37分

60mm側はメスネジじゃないとだめなんですね。ではもうひとつ。コーワのDA1やVA2用のアダプタリングのメスネジはほぼ60mmと思われます(60mm~60.5mmの間くらい)。オスネジ側は37mmを含め各種の径が用意されています。BORGのパーツよりもずっと厚みがないので、いいかもしれません。

投稿: 探検隊隊長 | 2006年12月 8日 (金) 08時27分

流石,よくご存知ですね! 早速注文して試してみようと思います.
どうもありがとうございます.

投稿: m125 | 2006年12月 8日 (金) 18時24分

やっとMZ3の直焦点化が出来ました!
探検隊隊長さんの御陰です.本当にどうもありがとうございます.

コーワのアダプターは,残念ながらネジサイズが大き過ぎてネジの歯が噛み合いません
でしたが,中間リングの中にステップアップリングを入れるより,後ろにアダプターを
かぶせる方が光軸が曲がりにくいように思いますので,これで接続することにしました.
厚みも思ったより厚かったのでレンズ側とカメラ側のネジ,中間リングのオスネジも
削って,フランジバックを大体合わせました.まだわずかに厚いようで,レンズの表示
撮影距離と実際の撮影距離がぴったり一致しませんが,無限遠(お月さま)にピントが
来るので撮影に支障はないでしょう.

AFレンズ取り外しの件ですが,撮影モードやフォーカスモードの切り替えでは問題は
無いのですが,撮影モードから再生モードに移って画像チェックの後,再び撮影モードに
戻る時に必ずシステムエラーになってしまいます.再生モードに切り替えた後は一旦電源
を切って再起動すれば一応エラーは出ませんが...
今日試写に行って周辺減光無しの気持ちいい絵を見たら,多少の面倒はどうでも
よくなってしまいましたので,AFレンズは外したままで使うことにしました.

投稿: m125 | 2006年12月10日 (日) 18時50分

改造着手から試写まで、すごく短期間でしたね。
180mmをつないだ際の超軽量さは飛びもの撮影にはすごく威力を発揮しそうですが、私は腕がないのでm125さんの作品が楽しみです。
直焦点では正立像になるので留まり物撮影でも少し距離があるときにレンズ交換と同じ感覚で一眼と付け替えて使える手軽さが私は気に入ってます。
プログレッシブスキャンでない最新のカメラはメカシャッター等残す必要がありますのでMZ3なんかよりも遥かに直焦点化は難しいでしょうね。

投稿: 探検隊隊長 | 2006年12月11日 (月) 09時03分

うひゃー!
隊長さん、こんばんは。
驚きました。
m125さんのところにニコンマウントがついたMZ3があったので、
なんのことだろう?・・・と思考が止まってました(^_^;)
これはすごいですね。
MZ3でなくても、もっと画素数の高いコンパクトはどうなんでしょう。
興味津々です。
これだけ高倍率でも、明るいし、レンズシャッターだから超超望遠撮影は楽勝でしょうね?

投稿: ゴルゴ | 2006年12月12日 (火) 23時55分

ゴルゴさん、こんにちは。
直焦点化はなかなかいいですよ。FMAで一眼用レンズに接続も便利なのですがアイピースもFMAも何にもなしで直接レンズにつながって、なおかつそのまま正立像というのは一眼中心で時々デジスコという使い方には超便利です。
CCDの画素数とモニターの解像度が高い最新のコンデジを直焦点化できれば理想なんですがレンズユニット周りの改造がかなり大変そうです。
MZ3はその点改造は比較的簡単な部類だと思います。このカメラは連写モード時はレンズユニットのメカシャッターは使われないのでごっそりはずしてしまうことができるのです。他のカメラだとこうはゆきません。メカシャッターや絞りを残すためユニットからレンズだけはずす作業が必要になります。残した絞りなどでケラレが生ずることもあるようです。

投稿: 探検隊隊長 | 2006年12月13日 (水) 09時00分

ゴルゴさん,これ面白いですよ!
ゴルゴさんのFMAを見たときは正直なところ長過ぎと思いましたが,180mmで直焦点なら
ホント小さなシステムになります.
メカニカルシャッターとフォーカスエイドを付けてカメラメーカーが出せば売れると
思うのですが,やりませんかね.
ゴルゴさんのMZ3も遊んでいたら,やっちゃいましょう.(^o^)

投稿: m125 | 2006年12月13日 (水) 21時22分

一眼レンズを接続するにはフランジバックの調整が鍵ということを書きましたが、実はこの点でもMZ3の直焦点化は有利です。
他のコンデジだとシステムエラーを避けるために残さなければならないパーツがいろいろあり、それが邪魔になってフランジバックを詰められません。そのため、他機種での直焦点化では接続できるのは光路長を自由に変えられる天体用鏡筒になってしまいます。MZ3ならではの一眼レンズを使った直焦システムですね。

投稿: 探検隊隊長 | 2006年12月13日 (水) 21時52分

探検隊隊長さん 今晩は~
このブログのお陰でDSC-MZ3の直焦点化が出来ました
詳しい説明のお陰で特に問題も無く改造できました 有り難うございますm(__)m
取り敢えずDSC-MZ3改 タムロン 70-300mm F4-5.6 LD MACRO で
撮影してみましたが200mmぐらいの所が1番使いやすそうでした
70mm~100mmぐらいまではピントが合いませんでしたがノートリだったら使えそうです。

投稿: kente | 2007年1月11日 (木) 20時55分

kenteさん

直焦点化、無事完了されたようでよかったですね。
m125さんのところで試写画像拝見いたしました。ノートリで周辺減光が出てないようですのでAFレンズは除去されたようですね。私はまだAFレンズの除去完了していません。そのうち時間を見つけてと思いながらなかなか。
F700もご健在のようで。私のF700は以前使っていたのの液晶がおかしくなって(リコールの症状とはまた違う感じ)、2台目を入手してますが1台目は液晶以外に異常はないのでこれが直焦点化できれば言うことないのですが。ハードルは高そうです。
今後とも宜しくお願いしますネ。

投稿: 探検隊隊長 | 2007年1月11日 (木) 21時24分

AFレンズの除去は完了しましたが苦労したあげく力任せにねじ切ってしまいました(^o^)
スプリングも行方不明で複雑なクロームメッキの部品も収まりどころが不明で取り付けていません
今の所特に問題ないので2台目を手にしたら直そうと思っています
m125さんの繊細さが良く判りました。

F700は電池交換すると設定がすべて消えてしまうようになってしまいました
次期候補にCanonのPowerShot S80かIXY DIGITAL 1000を考えているのですがLUMIX DMC-LX1が使えないかと模索中です。

投稿: kente | 2007年1月11日 (木) 23時17分

探検隊隊長さん,kenteさん,こんばんは.

私の掲示板にも書いておいたのですが,BR-3は無加工で使えると思いますよ.
BR-3と(マルミの)37→52mmステップアップリングをケンコーのOMリングセットの
オス→オスネジで繋ぐだけでフランジバックがほぼ合うはずで,あとは37mmネジ部分を
短く加工してMZ3のボディにねじ込むだけでFマウントアダプターの出来上がりです.
探検隊隊長さんのアダプターも短く加工されたようなので,レンズの最短撮影距離付近は
ピントが合わないのではないでしょうか? 最短撮影距離付近はマクロ的に使えて
美味しいところなのにもったいないですよ.

AFレンズの取り外し方の説明が分かりにくかったようでどうもすみませんでした.
最初,メスネジ状の金具が外しにくいのですが,上から固定しているネジを取ってから
オスネジ状の支柱をペンチで掴んで時計回りに回すとメスネジ状の金具がAFレンズと
一緒に浮いてきます.そこでAFレンズを左手で下に押さえつけるとメスネジ状の金具が
AFレンズから離れて爪にかからなくなるので,あとはドライバー等でメスネジ状の金具を
ぐるぐるまわして外すだけなのです.力を入れる必要はないですよ.
電源の入れるだけでAFレンズは浮き上がりますから,慣れればペンチを使う必要もなく
とても簡単です.
AFレンズを外したら,あとはそのままで連写撮影には支障がないはずです.
液晶オフモードや再生モードから液晶オン撮影モードに戻す時にシステムエラーが出るので,
画像チェックしたら電源を一旦切って,液晶オン撮影モードで電源を入れて下さい.

投稿: m125 | 2007年1月12日 (金) 02時17分

m125さん こんにちは
AFレンズの取り外しはもっと慎重にすれば良かったと反省しています

>最短撮影距離付近はピントが合わないのではないでしょうか?
確かに最短撮影距離付近のピントは会わなかったのでレンズ側でマクロに設定して撮影しました
ただ マクロが180mm以上でないと設定できないので撮影は180mm~300mmでの間で行いました
2台目の時はm125さんのアドバイス通りに改良します(^O^)

投稿: kente | 2007年1月12日 (金) 09時33分

私の場合BR3自体は削っていません。37-55ステップアップリングをBR3にかぶせてるという感じです。
OMリングセットは手持ちパーツにありましたのでオスーオスを使ってステップアップリングとBR3をネジでつなぐ方法もフランジバック調整の段階で試しましたが無限遠が出まえんでした。このため、ステップアップリングをBR3にかぶせる方法でステップアップリングの厚み分短くなる方法をとりました。
35mm/F2.0をつないだ状態でフィルム面に相当するCCDからの距離約25センチの被写体にピントが合うので多分問題ない状態だと思います。
機会があれば105mmマクロで花か何かを撮ってみます。

投稿: 探検隊隊長 | 2007年1月12日 (金) 10時05分

BR-3に37→55mmステップアップリングをかぶせると,アダプター部分の厚みが約17mmになりますよね.
一方,MZ3の撮像センサー面(ローパスフィルターの下)は,筐体前面から約25.5mmの位置にあります.
従って,MZ3にアダプターをねじ込んだ時のフランジバックは43mm程度になり,Fマウントの
フランジバック46.5mmより3〜4mm短くなってしまいます.これでは近距離側でかなり辛いと思います.
35mm/F2.0の最短撮影距離25cmでピントが合ったのは,多分AFレンズによる補正のためではないでしょうか?
もしかしたら,OMリングと37→52mmで繋げて無限遠が出なかったのも,AFレンズのためかもしれません.
私はAFレンズを外した状態でしか無限遠のピントチェックはしていませんでした.

それから,37→52mmのステップアップリングについて調べてみましたが,ケンコー製とマルミ製では
37mmネジ部分以外の厚さが異なり,ケンコー製の方が0.45mmほど厚いです.
この数字は製造ロットによっても変わってくるかもしれませんが,もしケンコー製のものをお使いでしたら,
OMリング経由でBR-3に繋いた時にこの差が影響して,無限遠でのピントが更に出にくかったのかもしれません.

投稿: m125 | 2007年1月12日 (金) 17時50分

AFレンズをはずしました。30mm/F2.0で最短合焦テストを行なったところ合焦距離が約8センチほど遠くなりました。このレンズのもともとの最短合焦距離は25センチなので合焦距離の伸びはたいしたことないのかもしれませんが、望遠レンズでは大きな影響があるのかもしれません。今手元に30mm/F2.0しかないので確認できませんが、後ほど確認してみます。
全部分解して再度組み上げたらシステムエラーがでやすくなりました。AFレンズをはずしたことによるモード変更時のエラーではなく組付けが若干変わったためレンズ鏡筒とFマウント用のステップアップリングが内部で若干干渉してレンズ鏡筒を押し込む負荷がかかりエラーになっているみたいです。ヤスリでまたゴシゴシ調整しなくては。

投稿: 探険隊隊長 | 2007年1月12日 (金) 20時05分

ヤスリでゴシゴシやってエラーでなくなりました。
自宅に戻ってから300mm/F4で合焦テストしました。AFレンズなしの状態でCCDから約1.4メートルでピントが合います。この距離はレンズの本来の最短合焦距離とほぼ同程度です。
m125さんご指摘のように個体差があるのかもしれませんが、少なくとも私の改造機はうまい具合にフランジバック調整はとれているようです。
AFレンズ枠にネジ止めされていた薄い銀色の鏡面仕上げのブツは何の役割を果たしていたのでしょうかね。システムエラー検知のセンサーと何か関係があるのかな?

投稿: 探検隊隊長 | 2007年1月12日 (金) 23時02分

こんにちは、MZ3をデジスコで年に数回使用するだけですが、直焦点化、大変興味あり機会を見て着手しょうかと思っています。
一つ気になる点は、AFレンズ枠除去後の一部モード切換でのシステムエラーは解決出来たのでしょうか、それともエラー発生時の回避策があるのでしょうか、宜しくお願いします。

投稿: ELF OWL | 2007年1月24日 (水) 15時01分

ELF OWLさん、こんにちは。はじめまして。kei3xさんところでいつもお見かけしているOWLさんでしょうかね。
AFレンズ枠除去後のシステムエラー発生を回避する根本的な方法はまだ見つかっていません。
但し、エラーが発生するのは撮影モードから電源を入れた状態のまま再生モードに切り換え(この段階ではエラーは出ず、再生画像の確認ができます)、その後再び電源を入れたまま撮影モードに戻したときです。
再生モードにしたあとに一度電源を切り、電源オフの状態で撮影モードにして電源再投入すればエラーはでません。文章で書けば面倒な印象ですが実際にはあまり実用上の支障は感じません。
現在対策として私が考えているのはAFレンズ枠からAF用レンズだけ除去し、レンズの入っていた部分の内径を可能な限りヤスリで削って内径を広げ、枠による周辺減光を解消する方法です。内径を削って広げるのは限界があるので、もしこれで周辺減光が解消しない場合は枠の外側をなにかで補強して内径を限界以上に広げる方法を試してみる予定です。

投稿: 探険隊隊長 | 2007年1月24日 (水) 15時32分

探険隊隊長さん、こんばんは、北関東なので別種のOWLです、よろしく早速詳細な御返事有り難うございます。そうするとケラレを解消する形で枠の機能を残す訳ですね、うまく行くように期待しています。
購入当初、加工したリングをネジ止めするのに前ケースを分解しただけですが、昨日ニコン用のパーツ発注で揃い次第、取り掛かる予定です。不明な点は問い合わせしますので、御指導よろしくお願いします。

投稿: ELF OWL | 2007年1月24日 (水) 18時05分

こんにちは、昨日マウント材料入荷したので早速改造、BR-3,ケンコーOMリングセット,マルミ37→52ステップアップリングの組み合わせでケースとはネジ止めにしました。レンズはマクロ105mm F2.8でテスト、∞が一寸甘い感じで20m先の樹木には合焦マーク表示ありまが、レンズ表示1mで実測97cm,最短の41cm表示では40.4cm位でした。∞を正確にするべく何酢良い方法を検討してみます。
MZ3はAFレンズ枠を残し、レンズだけ砕いて取り去り、枠の内側をカッターで少し削りました。空を撮ってみましたが、現状ではこれでケラレは無い感じです、再調整でどうなるか分かりませんが、それとシステムエラーは発生しませんでした、枠を残しているからでしょうか・・・
お陰様で半日の作業で出来上がりました、お礼申し上げます。

投稿: ELF OWL | 2007年1月27日 (土) 17時14分

ELF OWLさん、こんにちは。
ほぼ満足な改造ができた感じですね。最短合焦距離もこの程度の誤差であれば気にされる必要もないように思います。
システムエラーが出なかったのはうまく枠をのこされたからと思います。

投稿: 探検隊隊長 | 2007年1月28日 (日) 07時20分

隊長さん、こんにちは。
MZ3改造では有り難うございました、お礼申し上げます。
まだ未完成ですが待ちきれずに朝の散歩で105mmF2.8を付け試し撮りしてみました。AFレンズ枠を削った効果も有るようでケラレは無い様に思います、下記掲示板に投稿しましたので宜しかったら見て下さい。
マウントは瞬間接着剤で固めてしまい、再度リング注文中で、改めて作り直すつもりです、ファインダもこれからで、完成までもう少し掛かりそうそうです、お世話になりました。

キムヒロのページ掲示板に投稿
http://www.gallery.ne.jp/~kimuhiro/joyfulyykimuhiro/joyfulyy.cgi

投稿: ELF OWL | 2007年1月31日 (水) 07時47分

ELF OWLさん、おはようございます。
引用くださった掲示板で画像拝見させていただきました。飛びものにも果敢に挑戦され、これからの作品が楽しみです。

投稿: 探検隊隊長 | 2007年1月31日 (水) 08時53分

隊長さん、こんばんは
先日注文していたMF.ED180mmF2.8入手でき、試し撮りをm125さんとキムヒロのページに載せました、宜しかったらご覧になって下さい。
105mmF2.8マイクロも使うつもりなので、∞きっちり合うように再度マウントの製作準備をしているところです。ファインダはビクセンの製品を注文しましたが、まだ入手出来ていません、アリミゾ式台座も一緒でうまく取り付けられるか手にしてから検討するつもりです。

投稿: ELF OWL | 2007年2月 6日 (火) 21時32分

ELF OWLさん、こんばんは。
m125さんところでシメの飛翔写真拝見いたしました。ED180mm/F2.8は飛びもの撮影にはちょうどいい感じの焦点距離で、とまり物にも使える距離なので今後使用頻度が高くなると思います。

それと、このブログは私のサイトのひとつのコンテンツとして設置しております。ブログから本家のサイトへのリンクボタンがないので本家サイトのURLをご存知ないかもしれませんが、親サイトには掲示板もあります。下記がURLになります。

http://homepage3.nifty.com/KIMAGURE/

もうひとつ。昨年12月1日に書いたこの記事もコメント数が30件を超え、新たにコメントをつけようとすると画像文字での認証画面が出ます。コメント数が通常異常に膨大になったときはスパムコメントの可能性ありとフィルターが判断するためと思われます。
MZ3の関連記事では今年に入ってから新たな記事をブログで書いてますので、今後MZ3に関するコメントをいただくときは、そちらでコメントいただくか、もしくは私の親サイト(上記のURL)の掲示板の方にお願いします。

投稿: 探検隊隊長 | 2007年2月 6日 (火) 22時12分

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