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2006年12月31日 (日)

今年一年間ありがとうございました

2006年もいよいよ今日でおしまい。思い起こせば、冬鳥超不作で年が明け、終わってみれば、今期の冬は冬鳥の当たり年。いろんな鳥とたくさんの仲間に出会い、あっという間の1年間だった。
今日は午前中限定で今年最後の鳥見に出向く。昨日の賑やかさとは一変、今日は静かなフィールドでのたった一人の鳥見となった。

今日もルリビは♀ばかりだった。来年は青い子頼みます。
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年間通じて何度も楽しませてくれたヤマガラに感謝を込めて一枚。
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マヒワ。今期の冬鳥の豊富さを象徴する鳥のひとつ。
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さて、今年は年度途中から日記形式をブログに変更し、怒涛のごとき更新を行ってきたが、本当にたくさんの方にご覧いただき、暖かいコメントをたくさんお寄せいただいた。来年も今年と同じようなハイペースを維持できるかどうかは定かでないが、自分流のスタンスで継続して行ければと思っている。
今年一年間、訪問くださった皆様、本当にありがとうございました。来年もまた宜しくお願いします。

最後に、今年の思い出の一枚を。
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2006年12月30日 (土)

霧氷の山へ

いよいよ今年も残すところあと1日となった。昨日はばたばたと部屋のかたづけをして、今日は霧氷の美しい山へと出かけた。昨日僅かに降った雪が山上ではまだ残っていたが、積雪はたいした量ではない。霧氷も午前中の一時のみ。午後には消え失せてしまった。それでも今期初めて見る霧氷は美しかった。

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雪のウソ
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オオマシコ
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カヤクグリ
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2006年12月27日 (水)

地元のお山

年末も押し迫ってきましたね。大晦日の直前にばたばたしなくていいように、家の片づけを少しずつでもと思ってるのですが、なかなか思うように進みません。
今朝はちょっと久しぶりに自宅から10分ほどの山へルリビタキの様子を見に行きました。ひと月ほど前に行ったときは定番のポイントに3個体ほどが出入りしていて、青い♂個体の姿もちらっと見かけましたが、今日は♀個体1羽(♂の若い個体である可能性もあります)がいたのみ。毎年ルリビタキを撮るポイントのエリアを同じ個体が移動していたので、どうやらこの場所の縄張り争いはこの子が勝ち残ったようです。ということは・・・。今年はここで鮮やかな青い成鳥♂個体をじっくり撮るのは難しくなってきました。どこか別のポイントを見つけなくては。
因みに本日お出ましの子はとっても愛想よし。三脚立ててこちらが動かないでいると地面や杭を移動しながら最短で2メートル付近まで近づいてきました。

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2006年12月26日 (火)

カモの飛翔

カモの飛翔。簡単に撮る人もいるけれど、私にとっては結構難しい。広~い池で何箇所にも分散して漂っているカモ類のどの個体、どのグループが飛び立つかわからないのでマニュアルフォーカス専用レンズだと飛んだときに一気にピントリングを回すのがそりゃあ大変。下の2枚の写真は飛び立ってから上空で何度か旋回してくれたのでマニュアルフォーカスでもゆっくりピント合わせする時間があったため、なんとか撮れた。

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2006年12月25日 (月)

Merry Christmas

今日は雪のないクリスマス。暖冬、暖冬と言われるようになる以前でも、大阪ではクリスマスに都合よく雪が降るようなことはあまりなかったと思うのだけれど、今年の冬はこれまでのところ本当に温かい。明日から天気が崩れ、数日して低気圧が東に進むと西高東低の気圧配置となって、年末はぐっと冷え込みそうな気配だ。雪の大晦日となるかもしれないが、年明けからはまた暖冬に逆戻りの長期予報。

ちょうど一年前のクリスマスの写真から一枚
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2006年12月24日 (日)

モズ

モズ。年に何度かやたらと愛想のいい個体と出会うことがある。そんな個体が今日も1羽。

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再びオオマシコ

2周間ぶりでいつものお山に。今年はこれで8回目。月一平均ペースは今年は大きく下回りそうだ。今日は乗り物に乗らずに二本の足でしっかり登ったのでつらかった。
例年ならもういないオオマシコが今年はまだいた。しかも団体で。こちらのお山に限らず、今年はどうも様子が違う。ウソの数といい長期滞在のオオマシコといい、いったいどうなっているのだろう。いてくれるのはありがたいのだが。

上目遣い
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ウッドテラスで
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空抜けの枝どまり
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振り向き
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ウソも相変わらずたくさん
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2006年12月18日 (月)

コハクチョウ

土曜日の湖北行き。あたりがまだ暗いうちに現地到着し、道の駅の駐車場で時間待ちしたあと、コハクチョウを探した。午前7時過ぎでもまだ十分明るくなっていない時間帯。海老江ビオトープのすぐ近くの小さな漁港から琵琶湖でたたずむコハクチョウを何枚か。

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午後、オオワシ撮影を終えたあと、余呉湖まで回ってみた。珍しいものはいないが、オオバンやカンムリカイツブリがすぐ近くまでやってくる。琵琶湖の湖岸からよりもこちらのほうがずっと撮影しやすい。

オオバン
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カンムリカイツブリ
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いつも感じることだが、湖北地方の野鳥をじっくり撮影するには日帰りの一日では時間が十分とれない。他にもホオジロガモなど普段あまり見れない鳥もいたが、今回はあまりあくせくせずに気のむくままゆったりと撮ってみた。雪山背景のコハクチョウの飛翔など、いろいろ考え出すとやはり泊まりが必要だと思う。

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2006年12月17日 (日)

湖北のオオワシ

到着したら早めに行こうと思っていた湖北町のオオワシ。今年は例年よりも到着が随分と遅く、高齢ということもあって今年もやってくるのか心配されていたが、やや遅れて今年も無事到着。その後の天候がいまいちでなかなかオオワシ撮影に出向けなかったが、昨日ようやく行くことができた(午前3時起床、午前4時出発、まだ月の出ている午前5時半過ぎに現地到着)。
こちらのオオワシ情報は琵琶湖水鳥・湿地センターのサイトで毎日更新されているので、場所を伏せても意味がないし、伏せる必要もない。昨日はセンターに少しだけ立ち寄ってみたが、センター内に設置されたフィールドスコープには遠くの山本山の木にとまるオオワシの姿がしっかりと導入されていた。センターのサイトの野鳥情報ではオオワシが餌を採った回数までしっかりと記載されているが、こうやってセンターから常時観測しているんだ。撮影中心なので普段フィールドスコープのアイピースを直接覗くことはあまりないのだが、カメラを取り付けないで覗いたスコープの鮮明な画像はやはりすごいと思う。

琵琶湖水鳥・湿地センター
http://www.biwa.ne.jp/~nio/

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2006年12月12日 (火)

カケス

カラスの仲間のカケス。ギャーギャーとけたたましい声で鳴くので、一度その声を耳にしたら忘れることはない。先日来のお山では、ドングリの実をわざわざまいてカケスを呼び寄せている方が散見されたが、ここのお山のカケスは年間を通じてかなりの間近で見れるのでわざわざドングリの実をまく必要などないのだが。

早春の頃
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新緑の頃
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積雪の頃
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2006年12月11日 (月)

お山は霧の中

本日のお山は深い霧の中。午後からの天候回復を期待したが午後を大きく回っても状況は好転せず。鳥撮りはもとより、鳥探しにも厳しい一日となった。本日お会いした多くの方々、大変お疲れ様でした。

下山前になってようやく西日がウソを赤く染めた。
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2006年12月 9日 (土)

ウソ

今年は関東、関西問わず、異常にたくさん出没しているウソ。ひと月ほど前から近くのフィールドでも何度も声を聞いたり姿を目撃したりしていたが、写真にはなかなか撮れずにいたが、ようやく2年ぶりのウソの撮影ができた。アカウソも含め、ここでも非常に多くの個体がいた。これだけの個体がいれば、今期は雪絡みのウソも期待できるかもしれない。

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♀個体
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アカウソ
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水場で
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♂♀ペア
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2006年12月 8日 (金)

カヤクグリ

カヤクグリを見るのは2年弱ぶり。前回見たときは杭の上や地べたなどだったが、今回は数も半端じゃなく多く、木の枝にも留まっている姿を見せてくれた。地味な色合いの鳥だがよく見ると可愛い。

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2006年12月 7日 (木)

オオマシコ

ベニマシコとともに冬鳥の代表選手のオオマシコ。ベニマシコは淀川河川敷などでもよく見られるが、オオマシコが関西近辺で見られることはあまり多くはない。関西でも標高の比較的高い山などで極短期間見られることがあるが、すぐに信州などのもっと寒いところへ移動してしまう。今年は例年と違い、マヒワやウソなども非常にたくさん出ているが、このオオマシコも各所で目撃情報がでている。ベニマシコよりも大柄で、♂の成鳥個体の赤さはベニマシコの比ではない。昨冬に続き、ベニマシコよりも先にオオマシコを撮影する幸運に恵まれた。

しっかりと赤くなった♂個体
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こちらは♀のドアップ。ノートリでこの大きさ
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♂♀揃い踏み
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枝留まり
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穂先に留まって彩食
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昨シーズンのオオマシコより1枚。この赤い実は今年は全くなかった。
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2006年12月 5日 (火)

在庫のウソ

このところ、ブログでことあるごとにウソ、ウソと書いている。今年はウソに限らず、冬鳥がかなり低地に降りてきているようで、ウソも先日は都市公園でも見られたそうだ。ウソと書きながらいつまでたってもウソが撮れない。昨冬も結局撮れずじまい。野鳥にあまり詳しくない人からするといったいどんな鳥なんだ、早く貼れ、と言われそうなので在庫のウソから。
ウソ。口笛のようなフィー、フィーといった声で鳴く。口笛のことを「うそ笛」ともいうことからウソの名がついた。

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2005年3月末撮影。ウソが食べているのはサクラのつぼみ。

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2006年12月 4日 (月)

神戸

関西はどことも天気は上々の予報なのに、湖北地方は雨の予報。雨ではなぁと湖北は回避することに決め、どこへ行こうかと考えた挙句、神戸の森林植物園に行って来た。今年は冬鳥が比較的低地にたくさん降りてきているので森林植物園あたりだとかなり期待できるのではないかと思ったが、そうでもなかった。駐車場が開く一時間ほど前に近くまでゆき、近隣で鳥の声を聞きながら鳥探しをしていたら、ウソの鳴き声が聞こえてきた。結局姿は見つけられなかったが、三脚立ててウソ探ししていると偶然そばを通りかかったバーダーさんに声をかけられた。ウソの声が聞こえたので、というと、ウソは昨日大阪のお山で撮ったという。ウソだけではなくオオマシコも撮影できたそうだ。森林植物園に行くか大阪一高いお山に行くか迷ったのだが、これは完全に行き先選択失敗したとまだ植物園に入る前から後悔してしまった。ただ、ウソの声だけは遠地内からも聞こえてきていたので、開園後に期待して駐車場が開くのを待つ。
9時少し前には入れるようになったので、駐車場に車を停めて三脚かついで早速植物園内を歩き進んで行くと、先ほどお会いしたバーダーさんが先に入っておられてなにやら撮影中。その方向を見るとどうやらウソのようだ。かなり動き回っていて、留まった位置を特定できないままどこかへ消えてしまった。その後もウソの声は何度も聞くが結局姿を発見できず、植物園の来園者が徐々に増えるに従ってウソの鳴き声もあまり聞こえなくなってしまった。
いつもミヤマホオジロがいる場所にミヤマを探しに行くがまったく見かけず。時間の経過とともに人だけがどんどん増えてくる。まだこの時期は残り紅葉を目当てに訪れる人が随分と多いようだ。カワセミのいる池の周りにも人がたくさんいてカワセミを撮影できるような雰囲気ではない。ジョウビタキやルリビタキは結構見かけるのだが、期待するような鳥はなかなか現れず。歩き回らず、一箇所にとどまってじっくり鳥待ちすればいいのだが、あちらこちらにお弁当広げた来園者がいるので、じっくり鳥待ち作戦も効果なし。あまり成果のないまま2時半頃に撤収となった。
あと1~2週もすると大阪のお山にも雪が降り、綺麗な樹氷や霧氷が見られるようになるだろう。オオマシコ、それまでいてくれるといいのだが。

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2006年12月 1日 (金)

SANYO MZ3 直焦点

随分以前に着手し、途中挫折となっていたサンヨーの古いコンパクトデジカメの直焦点化。とりあえずようやく形になるところまでこぎつけた。このカメラは1/1.8インチサイズのCCDを搭載した200万画素のデジタルカメラでスペック的には何をいまさらという感もあるが、知ってる人は知ってるとおり、デジ一眼顔負けの秒15コマ連写ができる爆速カメラだ。シャッタースピードも最高1/10000秒まで上げられる。
直焦点化とは聞きなれない言葉かもしれないが、要するにコンパクトデジカメにもともと付いているレンズユニットを全部取り外してCCDをむき出しの状態にし、天体望遠鏡や一眼レフ用レンズを直でつないでしまうというやり方だ。
MZ3は1/1.8インチサイズのCCDを搭載しているが、このCCDサイズは35ミリフィルムのサイズよりもずっと小さいので35ミリ換算での焦点距離は実際のレンズの実焦点距離のおよそ4.8倍となる。つまり、200mmの一眼用レンズをつないだ場合、35ミリ換算で約960mm相当となる。絞りとシャッターユニットが組み込まれたレンズユニットを取り外しているので、一眼レンズをつないだ場合の開放F値は一眼用のレンズのF値となる。つまり、サンニッパをつなげば35ミリ換算で1440mm/F2.8となってしまうわけだ。同様にゴーヨンをつなげば、35ミリ換算で2400mm/F4となる。残念ながらロクヨンは持っていないが、仮にロクヨンをつなげば35ミリ換算で2880mm/F4となる。
また、これも知ってる人は知ってることだが、このカメラはプリキャプチャー機能が搭載されていて、連写モードでシャッターを半押ししてる間、画像をプリキャプチャーする。シャッターを全押しすると全押し前の半押し状態の時にプリキャプチャーされていた画像も撮影される。つまりレリーズタイムラグが完全にゼロとなるわけだ(←この記述については正確性を欠く部分があるので訂正します。MZ3のプリキャプチャー機能はシャッターを全押ししてから実際に画像が取り込まれるまでのタイムラグを埋める機能しかないようです。半押し状態で画像取り込みの準備は始めますが実際の取り込みはシャッターを押した“瞬間”から。普通のカメラではシャッターを押した瞬間からは写らず、一定のライムラグを置いて写るが、MZ3ではこのタイムラグがゼロになるというに過ぎない。つまりシャッターを押した瞬間よりも過去のいわゆる“過去撮り”機能までは備えていない。この点でオリンパスのE100RSのプリキャプチャーとは明らかに異なる。)
フィールドでの実写はこれからだが、ゴーヨンやサンニッパをつないだときにどんな写真がとれるか楽しみである。

SANYO MZ3改造直焦点機
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レンズキャップをはずすとニコンFマウントが現れ、豊富なニコンレンズ郡がそのままつながる。

<改造の手順>
相当古いデジカメであるうえに、直焦点なんていう変な手法を試そうという人もあまりいないと思うが、一応改造の大まかな手順を紹介。

1.CCD取り外しまでの手順
下記サイトが参考になる。CCDを取り外すところまでは下記を参照。
http://www33.ocn.ne.jp/~j6611/mz3/MZ3_ccd.html

2.レンズユニットの取り外し
1の手順でCCD基盤の取り外しまでが完了したら、本体裏側からレンズユニットを固定しているネジを取り外す。CCDが付いていたところに銀色のネジ3本と黒いネジ4本があるので(本数は正確な記憶でない可能性あり)、それを取り外し、本体裏側から見て左側のパーツ全体をレンズユニットごと後ろに引いてごっそりとはずす。このとき、レンズユニットの中心内部へ伸びている幅3ミリほどのフレキシブルケーブルが突っ張ってはずしにくいが、レンズユニットに延びているフレキシブルケーブルは絞りやシャッターを駆動させるための信号を送るもので、直焦点化する場合は使わないのでフレキシブルケーブルを切ってしまっても構わない。
レンズユニット内のレンズにつながっているフレキシブルケーブルを切断してレンズユニットごとパーツの塊を後ろに引きながらやや斜めに引き出すとうまく外れる。レンズユニットの後ろ側のパーツの塊もフレキシブルケーブルで本体とつながっているが、こちらは切ってしまわないように慎重に。
レンズユニットとその後ろのパーツの塊がうまく抜ければ、レンズユニットだけポロリと外れる。

3.レンズの取り出し
レンズユニットは一番外側の灰色のプラスチック鏡筒(後ろの部分の周囲にギアが切ってある)とその中の3本の太さの異なる鏡筒から成っている。レンズユニットの後ろ側から見るとネジが一本とめられているので、そのネジをはずしたうえで中側の3本の鏡筒を全部抜き去り、一番外側の灰色のプラスチック鏡筒だけにする。

4.組み立て
レンズユニットの一番外側のプラスチック鏡筒だけを元の位置に戻してばらしたカメラを逆の手順で組み立てる。

5.起動テスト
組み立てたら、電池を入れ、起動テストを行う。システムエラーが表示されずに起動できればひとまずレンズユニットの除去は成功。

6.カメラレンズ用マウントの取り付け
一眼用のレンズを使う場合、使うレンズにあったマウントをカメラ本体に用意する必要がある。ニコンの場合は接写用のパーツであるBR3を調達するのが一番よい。BR3は後ろ側が52mmのメスねじになっているので、MZ3本体に52mmのネジが用意できればつながりそうだが、ステップアップリングを介してつなぐとフランジバックが長くなりすぎて無限遠が出なくなる。いろいろ試行錯誤した結果、最終的には次のような方法を用いた。
まずは、本体前面の化粧パネルのレンズが飛び出る周りについているリングを取り去る。このリングは裏側からネジ3本で取り付けられているのでネジをはずせば簡単に取れる。下記のページを参考にすればわかりやすい。
http://www33.ocn.ne.jp/~j6611/mz3/MZ3_adp.html

リングを取り外すと、前面パネルに開いた穴の直径がおおよそ37ミリになる。そこで、ここに37mm-55mmのステップアップリングを無理やりねじ込む。37mmのオスネジをそのまま全部残しておくとレンズユニットの一番外側の鏡筒とあたり、鏡筒を押し込んでシステムエラー発生の原因になるので、37mmのオスネジを少しだけ残すようにヤスリで削る。全部削ってしまってもいいのだが少しだけオスネジを残したほうが中心合わせがしやすくなる。
ネジを削ったらエポキシ樹脂系接着剤をステップアップリングの裏側につけ、前面パネルの穴に37mmオスネジ部分をねじ込んで固定する。エポキシ樹脂系接着剤が十分固まるまで待つ。
ステップアップリングがしっかりと固定できたら、ニコンのBR3をステップアップリングの55mm側にはめ込むようにしてエポキシ樹脂系接着剤で固定する。55mmとBR3の後ろの52mmのネジとは直接つながらないがBR3の外周がステップアップリングの55mm側の内周とほぼ一致するのでBR3の後ろをステップアップリングの55mm側の内側に差し込むような形にして(こうすることでステップアップリングの厚み分フランジバックが長くなるのを防ぐことができる)エポキシ樹脂系接着剤を用いてつなげば、ほぼ光軸がずれない状態で固定できる。以上で改造は完了。

7.AF用レンズ
レンズユニットのレンズのほかに、本体内にはAF用の凹レンズが組み込まれている。これはCCDの前についている。直焦点化した場合、AF用のレンズのレンズ枠によるケラレで若干周辺減光が発生すという話だったが、実際に今日実写してみたところ確かに周辺減光が発生した。対策としてAF用の凹レンズの代わりに凸レンズを入手して組みかえればよいそうなのだが、適当なレンズは入手できていない。

  ↑
凹レンズと凸レンズの記載が逆でした。もともと付いているAF用レンズが凸レンズで、これを凹レンズに交換すると減光が出なくなる、というのが正しい記載。

ゴーヨンをつなげばこんな感じ。
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ゴーヨンでの実写。周辺減光部分をトリミングでカットしてある。
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フィールドでの実写実験。180mm/F2.8使用。周辺減光が周囲に四角く出る。
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かなりのトリミング画像。180mm/F2.8装着での手持ち撮影。
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