« 地元のアオバズク | トップページ | 探鳥地ガイド »

2005年7月 2日 (土)

ハチドリ

今年はカラ梅雨と言われていたが、7月に入って本格的な梅雨になってきた。
雨降りで野外での鳥見はできそうもないので今日は橿原市の昆虫館に行って来た。
目的は昆虫館の放蝶温室内で放し飼いされているハチドリ。
ここにハチドリがいるのは以前から知っていたが、野生じゃないハチドリだけを撮りに行くために橿原まで出向くことに躊躇して今まで実現しなかった。
梅雨のこの時期、温室内だと雨でも平気なのと、ハチドリ以外にも多くの種類の蝶が見れるということもあって行って来た。
放蝶温室に入るといろいろな種類の蝶がひらひらと優雅に目の前で舞っている。
種類の豊富さも数の多さも半端ではない。よく見ると昆虫館で生まれた蝶の羽には誕生日が記載されている。

さて、お目当てのハチドリであるが、これが簡単には見つからない。温室内にはハチドリが蜜を吸うための蜜管が数箇所、木につるしてあるのだがハチドリの姿はどこにもない。
温室内をふた周りほどするがハチドリは発見できない。
しばらくすると館のスタッフらしき人がやってきたのでハチドリのいそうな場所を聞いてみた。スタッフの方は木々の根元あたりの薄暗い場所を探し始めた。いくつかハチドリの好む止まりポイントがあるようである。
しかし、ハチドリはなかなか見つからない。
しばらくすると館内の上空をものすごい勢いで飛ぶものが見えた。そのすばやさはスーパーマンの比ではない。飛んだのは間違いなくハチドリのようであるがどこに止まったのかはさっぱりわからない。
温室の上段の蜜管のところによくハチドリが来るということなので、その前でしばらく待ってみることにした。
すると突然ハチドリがやってきた。翼をものすごいスピードで羽ばたかせてホバリングし、空中で静止しながら蜜管の蜜を吸うと、さっとどこかに消えてしまう。
蜜管の前に現れる時のスピードもものすごく速く、立ち去るスピードもものすごく速い。
何度か蜜管の前に現れたので、どこに戻っていくか観察していたが、大体の方向はわかってもハチドリが止まっている場所が特定できない。
館内は暗く、ホバリングの写真もシャッタースピードがIS0800で50分の1にも達しないため、飛んでいる姿を自然光でしっかり捕らえるのは極めて難しい。
何とか枝どまりの写真が撮れないかと茂みの中を気合を入れて探してみる。すると茂みの奥の方でハチドリを発見。
すごく暗くてしかも枝ごみ。葉っぱと葉っぱの間を縫うようにデジ一眼のファインダーで狙ってみるが暗くてピンともよくわからない。
その後場所を変えたハチドリを撮ったが温室の窓に近くて人工物が写り込みいい写真はなかなか撮れなかった。
ハチドリを見にきて発見できずに帰るひとも結構いるようなので今日は写真に収めれただけでも良しとしよう。
天気の良い日だと温室内ももう少し明るくなるだろうから写真も撮りやすくなるかもしれない。次はいつ行けるかわからないが。

200507021

200507022

200507023

|

« 地元のアオバズク | トップページ | 探鳥地ガイド »