ド!アップのジョウビタキ君
ジョウビタキは冬鳥として日本にやってきます。繁殖は日本よりもっと北の地で行うため巣立ったばかりの雛の姿を見ることは原則としてありません。冬鳥、夏鳥といっても繁殖する地域が違うだけで、オオルリやキビタキが夏に日本で繁殖している時期に、もっと北の地で繁殖活動をしているだけなので、冬に日本にやってくる頃にはその年に生まれた若い個体がたくさん混ざっているはずです。
掲載の写真は標識の看板にとまったジョウビタキ。空抜けで絵にはならないところでしたが、500ミリに1.4倍テレコン装着した状態のままほぼ最短距離で看板をいれずに図鑑的にドアップで撮影してみました。
いわゆる白い紋付の左に斜めに走る薄茶色の羽。大雨覆の先端部分でたいていの鳥は生まれた年に初めて迎える冬にはこの部分はこんな風に薄茶色をしています。“バフ色”とよく表現される色ですね。肩羽の部分を見てみると、漆喰のような黒にはなりきっておらず、茶色い羽がまだ随分と残っています。冬に撮影するジョウビタキは個体差がいろいろあり、色のコントラストがはっきりしたものもいれば、コントラストがはっきりせず、ややくすんだように見えるのもいますが、この個体はおそらく今年繁殖地で生まれた第1回冬羽ではないかと思います。行動パターンにもその表れが。成鳥になりきった個体は数々の修羅場を潜り抜け、警戒心も強くなってゆきますが、若い個体はまだ危険に遭遇する頻度が少ないため“警戒”することを学びきっていません。この個体も距離にして3メートルくらいのところに平気で出てきていました。
私の背中には西に傾きかけた太陽があり、ジョウビタキの目の中にはいわゆるキャッチではなく太陽そのものが写っています。
























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